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宮地電機株式会社

エクスプローラー運用はそのままに、6TB・800万ファイルを約3週間で移行──宮地電機株式会社のファイルサーバー刷新事例


宮地電機株式会社は、1945年の創業以来80年にわたり、電気設備機器・電気工事材料・水まわり住宅設備機器の販売を手がけてきた電設資材の専門商社です。

本社は高知県高知市。四国を中心に11都市15拠点を展開し、電気設備・空調設備の設計と施工、省エネルギー設備のコンサルティング、照明設計の受託、再生可能エネルギーによる発電事業、ウエディングホール・コンサートホール・レストランの経営まで、事業領域を広げています。

従業員数は320名。「お客様の期待を超える感動を提供する」を経営理念に掲げ、四国市場で培ったお客様との信頼関係を軸に、ネット販売での顧客獲得や生成AIを活用した業務効率化にも取り組んでいます。

同社では、ファイルサーバーのハードウェア保守期限を機にクラウドストレージへの移行を検討。従業員300名を超える規模でもコストが膨らまない料金体系に加えて、社員に新たな操作を求めることなく、従来のエクスプローラー運用を維持したままクラウドへ移行できることを重視し、比較検討を進めたうえでFileforceの導入を決定しました。

今回は、経営管理室システム開発課の宇都宮氏、近澤氏のお二人に、Fileforce導入の背景から選定理由、導入後の効果まで詳しく伺いました。

事例概要
項目内容
企業宮地電機株式会社(電気設備機器・電気工事材料・水まわり住宅設備機器の販売、電気設備・空調設備の設計と施工など/本社:高知県高知市/従業員320名/四国を中心に11都市15拠点)
移行前の環境オンプレミスのWindowsファイルサーバー(正副2台の冗長構成)
導入前の課題ファイルサーバーは16TB構成で、利用容量が9TBに達した時点で夜間開始のバックアップが朝までに完了しない状態に。誤削除・誤移動の復旧対応は管理者のみが実施し、月2~3件・1件あたり15~30分の工数を要していた。アクセス権限は上位フォルダでの制御が中心だった。
Fileforceの選定理由エクスプローラーからそのまま操作できる操作性/ユーザー数無制限のストレージ課金体系/標準搭載のランサムウェア対策/Fileforceの無償データ転送ツール
導入後の効果フォルダ単位での適切なアクセス制御とアクセスログの取得・分析が可能になり、容量・利用者の可視化も実現。管理者が対応していた誤削除の復旧依頼は、導入後は大幅に減少
データ移行データ量:約6TB、800万ファイル
移行期間:約3週間
移行前の社内ファイル整理に約2カ月。実際の移行作業は、Fileforceの無償データ転送ツールとプロフェッショナルサービスの支援により約3週間で完了(移行用PC3台/平日19:00〜翌8:00と土日祝日を活用)
利用プラン10TBプラン

ハードウェア保守の期限を機に、ファイル基盤をクラウドへ

──Fileforceの導入は、どのような背景から検討が始まったのでしょうか。

近澤氏: きっかけは、ファイルサーバーのハードウェア保守期限でした。2025年4月、サーバーのリプレイス時期を迎えるにあたり、同じ構成で更新を続けるのではなく、クラウドストレージへの移行を検討する方針に切り替えています。
当社は従業員が300名を超える規模のため、料金体系の影響が大きく、まずはユーザー課金型ではないサービスを中心に情報収集を進めました。複数のサービスをまとめて資料請求できる比較サイトを利用するなかで、Fileforceを知ったのが最初の接点です。

「なんとか運用できていた」ファイル共有体制と、積み重なった課題

──Fileforce導入以前のファイルについて教えてください。

近澤氏: 社内ネットワーク上にWindows Serverのファイルサーバーを置き、全社的なファイル共有を行っていました。ファイルサーバーは正副2台の冗長構成です。 アクセス権限の管理は、以前はActive Directory(AD)を利用していましたが、直近はローカルユーザーとグループで共有フォルダに権限を付与する運用に変わっていました。サーバーについては、更新プログラムの適用やバックアップの取得といった基本的な対策を継続して行っていました。

──当時、どのような課題を抱えていたのでしょうか。

近澤氏: 最も大きかったのは、保存容量の増加にともなうバックアップ時間の長期化です。ファイルサーバーは16TB構成でしたが、利用容量が9TBに達した時点で、夜間に開始したバックアップが朝までに完了しない事象が発生していました。

加えて、ランサムウェアをはじめとするサイバー攻撃が年々巧妙化するなか、日々の運用に支障はなかったものの、万が一感染が広範囲に及ぶケースまで想定すると、セキュリティ対策をより厚くしていく余地があると以前から感じていました。

運用面では、社内で誤って削除・移動したファイルの復元を管理者が個別に対応するしかなく、月2〜3件、1件あたり15〜30分の工数を要していました。
加えて、移行の検討を進めるなかで、アクセス権限の設計を見直す余地があることも分かってきました。上位フォルダでの制御が中心となっていたため、下位フォルダの権限をより明確に設計することで、運用の透明性を一段と高められることに気づきました。

コストと操作性を軸に比較検討──決め手は「そのまま使える」ことと復旧実績

──クラウドストレージサービスを比較検討する際、どのような点を重視されたのでしょうか。

近澤氏: 最初に絞ったのはコストです。従業員300名規模では、ユーザー課金型のサービスは負担が大きくなるため、まず選択肢から外しました。そのうえで、ストレージ課金かつユーザー数無制限の料金体系を前提に、管理のしやすさ、将来的な拡張性、セキュリティ、移行のしやすさを比較しています。

なかでも重視したのは、社員が負担なく安定して使えるかどうかです。当社では以前から社内教育を実施していますが、新しいツールを使いこなすところまで至っていない状況がありました。社内にはグループウェアやクラウドサービスも導入済みでしたが、ファイルの保管は従来のファイルサーバーが中心で、新しい操作を覚える負担を増やしたくないという思いがありました。エクスプローラーからそのまま操作できる製品であることを、第一の条件としています。

──数あるクラウドストレージサービスの中から、Fileforceが選定された決め手は何だったのでしょうか。

近澤氏: 最終的に比較したのは、他社のクラウドストレージと、社内に既に導入していたクラウドサービス、そしてFileforceの3つでした。他社サービスには、導入後の運用に不安を感じる点が残りました。既存のクラウドサービスは、普段のファイル操作の仕方が変わるため、社員がどこまで追随できるかに懸念があったのです。

Fileforceは、こうした懸念が最も少ないと判断しました。エクスプローラーから違和感なく使える操作性に加え、コストが他社と同程度でありながら、標準でランサムウェア対策機能を備えている点も評価しています。特に印象に残ったのが、Fileforceの営業担当から紹介を受けた復旧事例です。

ランサムウェアに感染した企業が、25分で13,000件のファイルを一括復旧できたという内容で、ワンクリックで復旧できる仕組みは他社にはない強みだと感じました。Fileforceは導入社数が25,000社と、比較した他社を大きく上回っています。この実績も、長く安定して使えるサービスかどうかを判断する材料になりました。

加えて、標準で無償のデータ転送ツールが用意されている点も後押しになりました。他社では、移行ツールが大容量プランに限られていたり、別途アドオンが必要だったりと、移行のハードルが高い状況です。Fileforceの無償データ転送ツールはWeb上で操作でき、移行にかかる負担が小さいと判断しました。

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※Fileforce Driveはエクスプローラーから利用でき、従来のファイルサーバーに近い感覚で操作可能:https://www.fileforce.jp/functions/functions-ui/#anchor-h_1

準備期間約2カ月・移行作業約3週間で6TB・800万ファイルを移行──最大の難所は全社周知と社内調整

──データ移行はどのように進められましたか。

近澤氏: Fileforceの無償データ転送ツールを利用し、プロフェッショナルサービスの支援を受けながら移行を進めました。移行したデータは6TB、800万ファイル規模です。移行前のファイルサーバーに保存されていたデータは約7TB・900万ファイルで、不要ファイルの整理を先行させた結果、約1TBを削減しての移行となりました。

宇都宮氏: 不要ファイルの削除は全社に向けて案内し、整理にかけた期間は約2カ月です。周知は私が担当し、営業部の会議の場で説明するだけでなく、事業所長へ個別に協力を依頼して回りました。

近澤氏: 移行は業務への影響を抑えるため、移行用のPC3台を使い、平日は19時から翌8時まで、土日祝日は終日ツールを稼働させる形で進め、約3週間でデータ移行が完了しました。プロフェッショナルサービスからコンフィギュレーションシートや、移行の進め方を整理した資料を提供いただいたことで、作業の道筋が見える状態で進められたと感じています。この支援には満足しています。

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※Fileforceのプロフェッショナルサービス(導入支援サービス):https://www.fileforce.jp/functions/functions-admin/#anchor-h_5

──導入に際し、苦労または配慮された点はありましたか。

近澤氏: サーバー移行は初めての経験でした。製品選定自体は2025年7月にはFileforceで進めるという結論に至っていましたが、そこから社内の承認を得るまでの調整に時間を要しています。役員への説明では、利便性に加えてコストの説明が求められます。

オンプレミスのサーバーを更新する場合と比べて、クラウドストレージの投資対効果をどう説明するか、資料と根拠を整える必要がありました。不要ファイルの削除方針についても取締役の間で意見が分かれ、これまでの経緯を踏まえた説明に苦労したことを覚えています。

宇都宮氏: 不要ファイルの扱いについては、過去の経緯をたどって説明する必要がありました。以前のファイルサーバーは容量が逼迫していたため、定期的に不要ファイルを削除するよう全社に案内していた時期があります。

その後、現行のサーバーへ切り替える際に十分な容量を確保したことから、削除の必要はないと案内を改めました。ところが、バックアップの時間制限という別の制約が生じ、容量には余裕があるのにバックアップが逼迫する状態になったのです。

社員の間では「保存してよい」という前提が定着しており、その前提を見直す必要がありました。取締役の間でも、削除は無駄な作業ではないかという意見と、容量に対して費用がかかる以上は定着させるべきという意見に分かれました。最終的には、これまでの経緯と費用の考え方をあわせて丁寧に説明し、理解を得ました。

近澤氏: 導入が決まった後は、社内向けの説明会を実施しました。ファイルの保存場所が変わるため、社員が日常的に使っていたドライブ構成やパスが変わる点、新しく使えるようになる機能など、説明すべき範囲は想定より広く、1回あたり1時間近くを要しました。一方で、この説明会で丁寧に案内したことが功を奏し、導入後に操作方法に関する問い合わせはほとんど発生していません。

アクセス制御とログの可視化で運用が一変──復旧依頼が大幅に減少

──導入後、具体的にどのような効果を実感されていますか。

近澤氏: 第一に、定期的なハードウェアのリプレイスが不要になったことです。従来は5年ごとにサーバーを更新していましたが、その計画から解放された安心感は大きいですね。セキュリティ面では、フォルダごとに適切なアクセス制御ができるようになり、ファイルのアクセスログも取得できるようになりました。ログは画面が見やすく、分析しやすい形になっており、容量を誰がどの程度利用しているかも把握しやすくなっています。利用状況を可視化できるようになったことで、容量計画や管理業務も行いやすくなりました。

誤削除・誤移動への対応も変わりました。以前は管理者が復元作業を担っていましたが、導入後の問い合わせはゼロです。説明会で「誤って削除したファイルやフォルダは自分で復元できる」ことを案内しているため、社員が自身で対応している可能性もあります。導入から約1カ月ということもあり、今後の推移は注視していきたいと考えています。

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※ユーザーのすべての操作を記録するセキュリティセンターのログ: https://www.fileforce.jp/functions/functions-admin/#anchor-9

共有リンクは全社で稼働、プロジェクトフォルダは外部取引先との活用を視野に

──機能面についての活用状況はいかがでしょうか。

近澤氏: 共有リンクは全社で利用できる状態にしています。移行前もクラウドサービスの共有リンク機能は使えましたが、実際に活用している社員は限られており、無償のファイル転送サービスを使うケースも少なくありませんでした。Fileforceの共有リンクは全社で使えるため、社内外のファイル受け渡しの受け皿として定着させていきたいと考えています。

プロジェクトフォルダは、今後活用を広げる計画です。現在は部門単位の利用にとどまっていますが、将来的には承認フローを整えたうえで外部の取引先とのやり取りに活用し、メールや都度のファイル転送を減らして業務の効率化につなげたいと思っています。タスクフローは説明会で案内済みで、一部のメンバーが利用を始めた段階です。ログ・セキュリティセンターについては、誤ってフォルダが削除されたなど、確認が必要な事象が発生した際に都度参照しています。

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※社外とのファイル共有を効率化する共有リンク機能:https://www.fileforce.jp/functions/functions-sharing/#anchor-1

──Fileforceの機能のなかで、他社にもおすすめできる点はありますか。

近澤氏: 標準で搭載されているランサムウェア対策機能です。利用する機会がないのが望ましい機能ではありますが、感染を検知してワンクリックで一括復旧できる点を最も評価しています。製品によっては、被害範囲を自社で調査しなければならなかったり、復旧をファイル単位で行う必要があったりしますが、Fileforceはこの仕組みを標準機能として備えています。安心して運用できる点だと感じています。

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※Fileforceのランサムウェア対策機能:https://www.fileforce.jp/ransomware/

安定運用の継続と、iOSアプリの進化に期待

──今後、Fileforceに期待したいことはありますか。

近澤氏: 今後も安定したサービス提供を継続いただくことを第一に期待しています。
機能面では、iOSアプリのアップデートです。現在、社内で利用しているクラウドサービスのアプリ保護ポリシーとの兼ね合いからシングルサインオンでのログインがしづらく、モバイルアプリは利用していない状況です。当社の社用携帯はiOSに統一しており、外出の多い営業社員からはモバイルでの閲覧ニーズが高いため、連携が可能になれば活用の幅を広げたいと考えています。

導入を検討している企業様へのメッセージ

──Fileforceの導入を検討されている企業様へメッセージをお願いいたします。

近澤氏: ファイルサーバーのリプレイスを検討されている企業様には、クラウドストレージを選択肢として比較することをおすすめします。なかでも、社員に新しい操作を覚えてもらう負担を抑えたい企業様には、エクスプローラーからそのまま使えるFileforceは適していると思います。当社でも、操作方法に関する問い合わせはほとんど発生していません。

料金体系についても、従業員が増えてもコストが比例して増えない点は、規模の大きい企業ほどメリットが大きいと感じています。移行に際しては、不要ファイルの整理と全社への周知に相応の時間を確保することが大切です。そのうえで、導入後の運用負荷をどこまで下げられるかを基準に製品を選ぶと、判断を誤りにくいのではないでしょうか。


本事例のポイント
  • 課題
    • ファイルサーバーは16TB構成で、利用容量が9TBに達した時点で夜間開始のバックアップが朝までに完了しない状態となっていた
    • 誤削除・誤移動ファイルの復元は管理者が個別対応するしかなく、月2〜3件・1件あたり15〜30分の工数を要していた
    • アクセス権限は上位フォルダでの制御が中心で、下位フォルダまで含めた権限設計に見直しの余地があった
  • 選定理由
    • エクスプローラーからそのまま操作でき、社員に新たな操作方法を求めない操作性
    • 従業員300名規模でもコストが膨らまない、ストレージ課金・ユーザー数無制限の料金体系
    • 標準搭載のランサムウェア対策と、Fileforceの無償データ転送ツール
  • 効果
    • フォルダ単位での適切なアクセス制御と、アクセスログの取得・分析が可能になり、容量・利用者の可視化も実現
    • 約5年ごとに行っていたサーバーリプレイスが将来的に不要となる見込みとなり、ハードウェア更新への不安が解消された
    • 社員自身が誤削除したファイルやフォルダを復元できるようになり、管理者への復旧依頼は大幅に減少

※本記事の内容は取材時(2026年9月)の情報です。

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