エイチ・エス損害保険株式会社
ゼロトラスト移行とコスト40%削減を実現──エイチ・エス損害保険がFileforceで管理工数90%削減を達成
エイチ・エス損害保険株式会社は、海外旅行傷害保険や国内旅行総合保険、ペット保険を主力商品とする損害保険会社です。
同社では、物理サーバーの運用管理負荷やバックアップ課題の解決、ゼロトラストセキュリティモデル(社内外を問わず、常に検証を行うセキュリティ思想)への移行推進、ランサムウェア対策の強化を目的にFileforceを導入しました。今回は、情報システム部の江藤氏、島田氏に、Fileforce導入の背景や選定理由、そして導入後に得られた具体的な効果についてお話を伺いました。
物理サーバーの限界と肥大化するバックアップ管理が招いた運用負荷
──Fileforce導入前のファイルサーバー運用は、どのような体制だったのでしょうか
江藤氏: 導入以前は、他社製サーバーを用いたファイル共有基盤を構築し、アクセス経路を社内ネットワーク内に限定する従来型の運用体制を採用していました。 データ保全については複数世代のバックアップ取得に加え、遠隔地への二次バックアップも実施していました。また、ウイルス対策ソフトやEDR(Endpoint Detection and Response)を導入し、社外からのアクセスにはVPN接続を必須とするなど、セキュリティ対策にも努めていました。──そういった運用体制において、具体的にどのような課題が生じていたのでしょうか。
江藤氏: 物理サーバーおよびOSの保守サポート終了への対応、障害時の復旧作業、データ量増加に伴うディスク拡張など、ハードウェア運用にまつわる課題が山積していました。バックアップ管理の負担は深刻で、保存先のディスク容量が不足するたびに、本来保持すべき過去データを削除して領域を確保せざるを得ない状況でした。データ量は増加の一途をたどる一方で、物理的なキャパシティには限界があり、根本的な解決策を見出せずにいました。
島田氏:
アクセス権限の管理も複雑化しており、親フォルダの権限継承設定が統一されていませんでした。
そのため、「特定のフォルダへアクセスできない」「閲覧できない」といった問い合わせが頻発し、都度の調査対応に多大なリソースを割かれていました。
加えて、人事異動や新入社員受入れのたびに発生する権限設定の精査も煩雑で、現状の権限構造を可視化・整理するだけでも、膨大な工数を要していました。
※エイチ・エス損保様オフィス風景
ユーザートレーニングゼロの操作性とランサムウェア対策が選定の決め手
── クラウドストレージの検討はどのような経緯で始まりましたか。
島田氏: ファイルサーバーの刷新を計画していたところ、展示会でFileforceの説明を受け、選定候補に加えました。その後、主に国産サービスを中心に複数製品との比較検討を進めました。
── 最終的にFileforceを選定された決め手は何だったのでしょうか。
島田氏: 複数のクラウドストレージサービスを比較しましたが、最も重視したのは「ユーザートレーニングのコストがゼロであること」でした。 FileforceはWindowsエクスプローラーと同じ操作感で利用できるため、導入初日から違和感なく使える点が非常に魅力的でした。
江藤氏: 「セキュリティ対策」の堅牢さも大きな決め手でした。当時はランサムウェア被害の報道が相次いでおり、社内でもセキュリティ強化が喫緊の課題でした。Fileforceの「感染ファイルを復旧した事例」を伺ったことで、万が一感染しても復旧できるという安心感につながりました。
※ランサムウェア対策機能:https://www.fileforce.jp/ransomware/
運用コスト約40%削減、管理工数は80~90%削減。ゼロトラスト実現にも貢献
──── Fileforceの導入に際して、どのような課題に直面されましたか。
江藤氏:
導入に際しては、移行前の準備として約1年をかけて既存ファイルサーバーのフォルダ整理を実施しました。
複雑化していたアクセス権限を業務実態に即した形へ再設計するとともに、全社横断のワーキングチームを組成し、不要データの削除やフォルダ構成の見直しを推進したことで、当初約1.2TBあったデータ容量を700GBまで圧縮することに成功しました。
また、正式な切り替えに先立ち、各部署の担当者に読み取り権限を付与し、データの転送状況を確認いただくプロセスを取りました。これにより、移行作業自体は金曜日に実施し、土日で完了(2~3日)しました。
── 導入後の効果についてお聞かせください。
江藤氏:
物理サーバーの調達・構築費用や遠隔地バックアップに伴うデータセンター費用が不要となり、以前の環境と比較してトータルコストを約40%削減できました。
さらに、バックアップ障害やディスク容量の拡張、ハードウェア障害への対応といった業務が根本的に解消されたため、管理工数は80~90%程度削減されたと実感しています。金額換算は難しいものの、非常に大きな導入効果だと感じています。
従来のファイルサーバー運用では社内ネットワークへの接続が必須でしたが、Fileforce導入によりその制約が解消され、ゼロトラストセキュリティモデルの推進にも大きく寄与しています。
※エイチ・エス損保様オフィス風景
── 従業員への展開はスムーズに進みましたか。
島田氏: 事前にマニュアルを配布し、切り替え後は各部署のフォルダを参照するよう案内しました。操作性は以前の環境と変わらないため、戸惑う社員はほとんどいませんでした。
※エイチ・エス損保様 経営理念
SSO連携を中心に、外部連携の活用も視野に
── 機能面についての活用状況はいかがでしょうか。
江藤氏: 現在はSSO(シングルサインオン)を中心に活用しています。 今後、保険代理店とのファイル共有にプロジェクトフォルダの活用を検討しています。
島田氏: 電子帳簿保存法対応としてSmartFolder™ for 電帳法も検討予定です。 共有リンクは単発でのやり取り、プロジェクトフォルダは双方向のやり取りと、用途に応じて使い分けられる点が便利だと感じています。
※AI - OCR機能を搭載したSmartFolder™ for 電帳法:https://www.fileforce.jp/smartfolder/
運用担当者が強く推奨するFileforceの3つの強み
── Fileforceのサポート体制についてはいかがでしたか。
江藤氏: 想定していたよりも問い合わせをすることがなく、数えるほどの問い合わせにとどまりました。
島田氏: ヘルプセンターが非常に分かりやすく整備されており、ファイルやフォルダの復元手順、バージョン管理の方法などが明確に記載されていたため、安定した運用を実現できています。
※450記事を超えるFileforceヘルプセンター
── 他社様へFileforceをおすすめするとすれば、どのようなポイントが挙げられますか。
江藤氏: 導入時のユーザートレーニングにかかるコストがほぼゼロである点は大きなメリットです。Windowsエクスプローラーと同様の操作性で利用できるため、ユーザーは導入初日から直感的に使い始めることができます。
また、ランサムウェア対策をはじめとした高いセキュリティと堅牢性も魅力です。バックアップ管理を含め、データ保全に関する懸念を払拭できる点は管理者にとって安心材料となります。
さらに、物理サーバー運用に伴うあらゆる管理業務から解放されることで、情報システム部門の運用管理コストを大幅に削減できる点は、金銭換算できないほど大きな価値があると実感しています。
※エイチ・エス損保様オフィス風景
本事例のポイント
-
課題
- 物理サーバーの保守サポート終了や障害復旧、ディスク拡張対応が継続的に発生し、情報システム部門の運用負荷が大きかった
- バックアップ先の容量不足により、保持すべき旧世代データを削除して領域を確保していた
- フォルダのアクセス権限が複雑化・属人化しており、入退社・異動時の権限管理や社員からの問い合わせ対応に工数を要していた
-
選定理由
- 以前の環境と同じ操作感で利用でき、ユーザー向けの研修が不要だと感じた
- ランサムウェア感染ファイルの迅速な復旧実績など、セキュリティ面での信頼性が高かった
- 国産クラウドサービスであり、ランサムウェア対策を含むセキュリティ機能が充実していた
-
効果
- 物理サーバー・バックアップ・データセンター費用の削減により、以前の環境と比較してトータルコストを約40%削減できた
- バックアップ管理・障害対応・ディスク拡張対応が根本的になくなり、情報システム部門の管理工数を約80~90%削減できた
- 社内ネットワークへの接続制約が解消され、ゼロトラストセキュリティモデルの推進において中核的な役割を担う環境を実現した
※本記事の内容は取材時(2026年2月)の情報です。
導入をご検討中の方へ
ファイルフォースではユーザー無制限プランをはじめとし、ご利用目的や規模に合わせて最適なプランをご提案いたします。
ファイル管理に関するお悩みはぜひお気軽にお問い合わせをお待ちしています。