藤浪小道具株式会社
創業150年超の藤浪小道具株式会社、Fileforceで安全性と操作性を両立したクラウドファイル基盤を刷新
藤浪小道具株式会社は、明治5年(1872年)創業の老舗企業です。歌舞伎向け小道具の提供会社として歩みを始め、現在では歌舞伎をはじめとする演劇全般、テレビドラマ、バラエティ番組、イベントなど、幅広い分野で小道具の貸出・製作を手がけています。東京都台東区浅草に本社を構え、長年にわたり日本の舞台芸術・映像文化を支えてきました。
同社では、既存クラウドストレージの契約更新を機に運用環境を見直し、Fileforceを導入しました。利用料改定への対応に加え、ランサムウェア被害に関する報道を受けて安全性と復旧性をあらためて重視する必要が高まっていたためです。検討の結果、コスト増を抑えながら、従来に近い操作性と安心して運用できる環境の両立を実現しました。移行は総務を中心とした5名で進め、約250GBのデータを3日ほどで移行しました。
今回は、クラウドストレージの見直しに関わった前田氏に、導入の背景や選定理由、移行時の工夫、導入後の効果について伺いました。
契約更新を機に、安全性と運用面をあらためて見直し
──Fileforceの導入は、どのような背景から検討が始まったのでしょうか。
前田氏: もともと当社では、他社のクラウドストレージサービスを利用していました。見直しのきっかけとなったのは、その契約更新のタイミングです。利用料の改定が提示されたことを受け、継続するか、それとも別のサービスへ移行するかを検討する必要がありました。また、当時はランサムウェア被害に関する報道が相次いでおり、経営層としても安全性をより強化できる環境にしておきたいという意識がありました。コスト面だけでなく、安心して使い続けられるストレージ基盤に見直すことが、検討の出発点でした。
会社外観(左から本社、越谷営業所)
歌舞伎向け小道具の一例
──Fileforce導入以前のファイル共有体制と、当時抱えていた課題について教えてください。
前田氏: 導入前から、当社ではクラウドストレージサービスを利用していました。保存していたデータは、総務・会計・経営管理関連のExcel、Word、PowerPointのファイルに加え、当社の業務特性上、小道具に関する画像データが多くを占めていました。全体のデータ容量は約250GBで、その中でも画像データの比率が高かったと認識しています。利用は基本的に社内専用で、外部との直接共有は行っていませんでした。アクセス権限については、社長を中心に管理しており、必要に応じて閲覧範囲を調整していました。
大きなトラブルが顕在化していたわけではありませんが、契約更新を機に現状を見直す中で、コスト面に加え、ランサムウェア対策や誤削除・障害発生時の復旧性も含めて、より安心できる環境を検討したいという課題意識がありました。
前田氏
選定の決め手は、実績・安全性・使いやすさ・コストの総合力
──数あるクラウドストレージサービスの中から、Fileforceが選定された決め手は何だったのでしょうか。
前田氏: 比較検討では、5社ほどを対象に、利用実績、信頼性、安全性、使いやすさ、コスト、拡張性といった観点で整理し、総合的に評価しました。 また、当時の利用容量だけでなく、今後のデータ増加を見据えて、無理なく運用を継続できるかという点も確認していました。その中で、Fileforceは全体のバランスが非常に良いと感じました。特に、導入実績の多さは安心材料の一つでしたし、安全性の面でも評価できるポイントが多くありました。また、Fileforce Driveにより、普段使い慣れたエクスプローラー上で操作できるため、新たな操作を覚える負担が少ない点も重要でした。当社ではIT専任の人材が限られているため、現場で無理なく使えることは非常に大きな条件でした。
コスト面でも、契約更新後の負担増を抑えられる見通しが立ち、総合評価の結果としてFileforceを選定しました。
──Fileforceへのデータ移行では、どのような工夫や苦労がありましたか。
前田氏: 移行作業は、総務を中心に5名で分担し、データ転送ツールは使わず、各担当者がPC上でフォルダ単位にコピー&ペーストする形で進めました。実作業は2日程度で、確認や一部やり直しを含めても3日ほどで完了しています。今回は容量面にも十分な余裕があったため、不要ファイルの整理は行わず、スピードを優先して全データをそのまま移行する方針を取りました。当社の規模やデータ量であれば、この方法がもっとも現実的だと判断したためです。
導入にあたっては、Fileforceの担当者から、理想的な方法だけでなく、当社の規模や状況に即した進め方を提案いただけた点も助かりました。
導入後は問い合わせも少なく、従来に近い操作感で安定運用
──導入後、具体的にどのような効果を実感されていますか。
前田氏: まず、コスト面では大きな増加を抑えることができました。コスト削減というより、契約更新に伴う負担増を抑えられた点が大きかったと感じています。その意味で、契約更新時の見直しとしては十分な成果があったと考えています。運用面では、従来と大きく使い方を変えずに移行できたことが大きかったです。Fileforce Driveによりエクスプローラー上で従来に近い感覚で利用できるため、社内から使い方に関する問い合わせはほとんどありませんでした。新しいツールに切り替えた際によくある、導入後の説明や定着支援にかかる負担を抑えられた点は大きなメリットです。
また、移行後3か月ほど運用していますが、目立ったトラブルもなく、日常業務をスムーズに進められています。加えて、バックアップやランサムウェア対策の面でも、万が一の際に復旧できるという安心感があります。
※エクスプローラー上で従来に近い感覚で利用できるFileforce Drive:https://www.fileforce.jp/functions/functions-ui/#anchor-h_1
※Fileforceのランサムウェア対策機能:https://www.fileforce.jp/ransomware/
──導入後、社内への定着やアカウント展開はいかがでしたか。
前田氏: 利用開始時には、各ユーザーに初回ログイン設定をしてもらう必要がありました。従業員全員が毎日PCを使うわけではないため、初回設定が完了するまでには1週間から10日ほどかかりましたが、それ以外に大きな混乱はありませんでした。また、システム運用上設定されているユーザーID数が上限に近づいたタイミングで事前に案内をいただけたため、新入社員の受け入れ前に対応できた点も、実運用上の安心感につながりました。
基本機能を中心に活用しながら、必要十分な運用を実現
──機能面についての活用状況はいかがでしょうか。
前田氏: 当社では、外部共有機能は基本的に利用していません。業務上、社内のファイルサーバーとしての利用が中心であり、機密性の高い情報も含まれるため、外部と直接ファイルをやり取りする運用は行っていません。一方で、Fileforce Driveを利用することで、エクスプローラーと同様の感覚で安定的に運用できています。当社としては、まずは基本機能をしっかり使えることが重要であり、その点で十分満足しています。
また、今回あらためてIntelliSearch™(高度な検索機能)について案内を受け、エクスプローラー上から利用できることや、フォルダ名検索、該当パスへの移動などが可能であることを知りました。今後は、こうした機能も社内で周知し、さらに利便性を高めていきたいと考えています。
※エクスプローラーからも利用可能な高度な検索「IntelliSearch™」:https://www.fileforce.jp/intellisearch/
IT専任担当者がいなくても、自社に合った方法での導入が可能
──Fileforceの導入を検討されている企業様へメッセージをお願いいたします。
前田氏: IT専任の人材が十分ではない企業でも、導入しやすいサービスだと思います。実際、当社でも現場の状況に応じて、無理のない移行方法を提案いただけたことは大きな助けになりました。システム導入では、理想的な方法だけでなく、現場で実行可能な進め方が重要になる場面があります。Fileforceは、企業の規模や状況に応じて無理のない形で導入・運用しやすいサービスだと感じています。 現場の負担をできるだけ抑えながら、安全性も高めたい企業にとって、有力な選択肢の一つになるのではないでしょうか。
本事例のポイント
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課題
- 契約更新のタイミングで、既存クラウドストレージのコスト見直しが必要になっていた
- ランサムウェア被害の報道を受け、安全性や復旧性をあらためて強化したいという意識が高まっていた
- 新しい環境へ移行するにあたり、現場の使い勝手を大きく変えずに運用できることが求められていた
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選定理由
- 利用実績の多さや信頼性、安全性などを含めた総合評価で優位性があった
- Fileforce Driveにより、エクスプローラー上で従来に近い感覚で利用できる点を評価した
- コスト増を抑えながら、拡張性も含めてバランスの良い選択肢だった
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効果
- 契約更新に伴うコスト増を抑え、安定運用を継続できた
- 社内からの問い合わせがほとんど発生せず、スムーズに利用が定着した
- 目立ったトラブルなく運用できており、バックアップやランサムウェア対策への安心感も得られている
※本記事の内容は取材時(2026年3月)の情報です。
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