NASサーバーは、データを安全に保存し、迅速なアクセスとスムーズな共有を実現するストレージデバイスです。近年、多くの企業で効率的なデータ管理が課題となっている中、自社のニーズに最適なファイル共有ツールを選択するのは容易ではありません。
本記事では、NASサーバーの基本からファイルサーバーとの違いやメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。さらには法人向けにおすすめのNASサーバーブランド5選も紹介します。それぞれの特徴を理解し、最適なNASサーバーを選ぶための参考にしてください。
NASとファイルサーバーの違い
NASとファイルサーバーはどちらもネットワークを介してデータを管理するためのツールですが、その仕組みには違いがあります。以下では、まずNASとファイルサーバーの基本的な定義を確認し、それぞれの特徴や違いについて詳しく解説します。
NASとは?
NAS(Network Attached Storage)は、ネットワークに接続して使用するストレージデバイスです。パソコンに有線で接続するハードディスクなどとは違い、ネットワークを介して接続するため、複数のユーザーが同時にアクセスできます。NASにはハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)が搭載されており、これらがデータの保存場所となります。
NASの主な特徴は以下の通りです。
- 専用ハードウェア:NASはストレージ専用のハードウェアとして設計されています。
- ネットワーク接続:イーサネットポートを通じてネットワークに接続され、家庭やオフィスのネットワーク内のデバイスからアクセス可能です。
- 機能の多様性:バックアップ、ファイル共有、メディアストリーミングなど、多岐にわたる機能を備えています。
ファイルサーバーとは?
ファイルサーバーは、ネットワーク上の複数のユーザーがアクセスできる共有ストレージシステムです。専用のハードウェアではなく、一般的なコンピューターがファイルサーバーとして機能する場合が多いです。ファイルサーバーは、企業内の重要なデータの集中管理やアクセス権限の制御を行うためのシステムとして利用されます。
ファイルサーバーの主な特徴は以下の通りです。
- 汎用ハードウェア:通常のコンピュータがファイルサーバーとして機能するため、特定のハードウェアに依存しません。
- 高度な管理機能:ユーザーごとにアクセス権限を細かく設定でき、データのセキュリティを高めることができます。
- 拡張性:ストレージ容量の追加や機能の拡張が容易であり、企業の成長に応じて柔軟に対応可能です。
NASとファイルサーバーの違いを比較
NASとファイルサーバーは、どちらもデータの共有と管理を目的としていますが、その概念には明確な違いがあります。NASはデータ管理や共有のために特化した専用デバイスであるのに対し、ファイルサーバーはデータ管理や共有を行うシステム全体を指します。簡単に言えば、NASはハードウェアの一種であり、ファイルサーバーはそのハードウェアを含むソフトウェアやネットワークの仕組みです。
以下の表は、NASとファイルサーバーを比較したものです。
NAS | ファイルサーバー | |
定義 | データ管理・共有に特化した専用デバイス | データ管理や共有を行うシステム全体 |
用途 | 家庭や小規模オフィス向け | 企業や大規模ネットワーク向け |
管理機能 | 基本的なユーザー管理やアクセス権限の設定が可能 | 詳細なユーザー管理やアクセス権限の設定、複雑なセキュリティポリシーの適用が可能 |
拡張性 | 容量の増設などは可能 | 柔軟な拡張が可能 |
アクセス方法 | ネットワークを介してアクセス | ネットワークを介してアクセス |
セットアップ | 比較的簡単 | 専門的な知識が必要 |
NASサーバーのメリット・デメリット
NASサーバーは、家庭や小規模オフィスなどで簡単に利用できるストレージデバイスです。以下で、NASサーバーのメリットとデメリットを解説します。
メリット1 低コストで運用できる
NASサーバーのメリットの一つは、低コストで運用できる点です。NASは専用のハードウェアを購入して設置する必要がありますが、比較的安価で設置も簡単なので初期投資を抑えることができます。さらに、ファイルサーバーと比べて管理が容易であり、人件費や電力消費といった運用コストを節約できます。
メリット2 管理・活用がしやすい
多くのNASデバイスはユーザーフレンドリーなインターフェースを備えており、直感的に操作できます。シンプルな設計のため、専門知識がなくても簡単に設定や運用できる点が魅力です。また、NASはファイル共有だけでなく、メディアサーバーやバックアップ装置としても利用できます。多様な用途に対応したNASは、業務を効率化するためのツールとしても活用することができます。
メリット3 セキュリティを強化できる
NASサーバーは、データの安全性を確保するために多くのセキュリティ機能を備えています。不正アクセスを防ぐためのアクセス権限設定や、不正アクセスを監視するログ管理機能を利用することでセキュリティを強化できます。また、データを暗号化する機能を持つNASもあり、万が一データが盗まれた場合でもファイルの内容を見られるリスクを軽減できます。さらに、自動バックアップ機能を利用すれば、バックアップの取り忘れによるデータ喪失のリスクを抑えることも可能です。
デメリット1 故障によるデータ消失のリスクがある
NASサーバーは物理デバイスであるため、故障によるデータ消失のリスクがあります。特に、ハードディスクは精密な機器であり、長期間の使用や過度の負荷、温度管理の不備などによって故障することが少なくありません。したがって、定期的なバックアップや、複数のNASを使用した冗長化対策が重要となります。
デメリット2 導入時の設定に専門知識が必要で手間もかかる
NASサーバーの導入は比較的簡単ですが、ある程度の専門知識は必要です。特に、ネットワーク設定やセキュリティ設定を正しく行わないと、正常に動作しなかったり、セキュリティ上のリスクが発生したりする可能性があります。そのため、導入マニュアルや導入ツール、メーカー提供のサポートを活用することが重要です。
デメリット3 ランサムウェア対策が必要になる
NASサーバーはネットワークに接続されているため、ランサムウェアなどのサイバー攻撃のリスクも考慮しなければなりません。ネットワークを通じてNASにアクセスできることから、不正アクセスやランサムウェアによる攻撃の対象となる可能性があるのです。そのため、セキュリティソフトの導入や定期的なファームウェアのアップデートといった、継続的なセキュリティ対策が求められます。また、データの暗号化や定期的なバックアップもランサムウェア対策として重要です。
ファイルサーバーのメリット・デメリット
ファイルサーバーは、企業や組織内でデータを集中管理し、効率的に共有するためのシステムです。以下で、ファイルサーバーの主なメリットとデメリットを解説します。
メリット1 共有ファイルへのアクセス権限を細かく設定可能
ファイルサーバーの大きなメリットの一つは、共有ファイルへのアクセス権限を細かく設定できる点です。特定のファイルやフォルダに対して、ユーザーごとに「読み取り専用」や「書き込み可能」といった権限を設定できます。部門やプロジェクトごとに細かくアクセス権限を設定することで、セキュリティの強化だけでなく、業務効率の向上も期待できます。
メリット2 容量・機能拡張を柔軟に対応
ファイルサーバーは、企業の成長やニーズの変化に応じて、ストレージ容量や機能を柔軟に拡張できるのが特徴です。例えば、ストレージ容量が不足した場合にはハードディスクを追加することができます。また、業務のニーズに合わせて新しいソフトウェアやサービスを導入することで、機能を強化することも可能です。
メリット3 セキュリティを細かく設定可能
ファイルサーバーは、柔軟なセキュリティ設定が可能です。例えば、ファイアウォールやアンチウイルスソフトの導入、アクセスログの監視など、多層的なセキュリティ対策を講じることができます。また、データの暗号化やユーザー認証の強化により、不正アクセスやデータ漏洩のリスクを低減することが可能です。
デメリット1 構築完了までに時間が必要
ファイルサーバーの構築には時間と労力が必要です。特に、大規模な企業や複雑なネットワーク環境では、サーバーの設置や設定に多くの時間がかかることがあります。具体的には、ハードウェアの選定と設置、ソフトウェアのインストール、ネットワークの設定、ユーザー権限の管理など、多くのステップを踏む必要があります。このため、初期導入時には計画的なスケジュール管理と、専門知識を持つ人的リソースの確保が求められます。
デメリット2 リモート対応にはネットワーク整備やVPNが必要
ファイルサーバーをリモートで利用する場合、ネットワークの整備やVPNの導入が必要です。リモートアクセスを安全に行うためには、通信を暗号化するVPN設定をしなければなりません。しかし、これには追加のコストや専門スタッフによる設定作業が必要です。また、リモートアクセス時の通信速度や接続の安定性を確保するためには、ネットワークのインフラ整備が必要になる場合もあります。
デメリット3 ファイル復元方法の検討が必要
ファイルサーバーの運用においては、データの復元方法を事前に検討しておかなければなりません。オンプレミスでのファイルサーバー運用では、データのバックアップや復旧を自社で行う責任があるからです。ハードウェアの故障やサイバー攻撃、人的ミスなどによるデータ損失のリスクに対処するためには、確実なバックアップ体制を整えることが重要です。また、データが損失してしまった場合のデータ復旧の手順も事前に策定しておく必要があります。データ復旧が遅れると、業務が停止してしまうおそれがあります。
ファイルサーバーをクラウド化するのも一つの方法
効率的なデータ管理と共有をするために、ファイルサーバーをクラウド化する企業も増えています。ここでは、クラウド化とは何か、そのメリットと注意点について詳しく説明します。
クラウド化とは?
クラウド化とは、データやアプリケーションをオンプレミスのサーバーからクラウドサービスプロバイダーのインフラストラクチャに移行することを指します。クラウドサービスプロバイダーは大規模なデータセンターを運営しており、ユーザーは利用料を支払うことで、インターネット経由でデータにアクセスできます。これにより、サーバーの設置費用や管理の手間を削減することが可能です。
クラウド化のメリット
クラウド化には多くのメリットがあります。以下で、クラウド化の主なメリットを紹介します。
- インターネット接続があればどこからでもデータにアクセスでき、リモートワークや出張中の業務もスムーズに行えます。
- ストレージ容量を柔軟に増減できるため、事業のニーズに対応しやすくなります。
- クラウドサービスプロバイダーがサーバーの管理を行うため、人的リソースを他の業務に割り当てることができます。
- 多くのクラウドプロバイダーはデータセンターの冗長性を確保しており、災害時にも迅速な復旧が可能です。
- クラウドプロバイダーは最新のセキュリティ技術を備えています。これにより、企業の内部リソースでは対応しきれない高度なセキュリティ対策が実現します。
クラウド化する際の注意点
クラウド化する際には、いくつかの注意点もあります。
まず、データの移行は慎重に計画する必要があります。クラウドへの移行中にデータが失われるリスクを避けるため、バックアップは確実に取りましょう。
次に、クラウドサービスの選定も重要なポイントです。各プロバイダーは異なるサービスプランや価格設定を持っているため、自社のニーズと予算に合わせて最適なプロバイダーを選ぶことが大切です。
さらに、クラウドサービスが提供する高度なセキュリティ機能を最大限に活用するために、アクセス権限の設定や自動バックアップの設定、従業員へのセキュリティ教育などを徹底しましょう。
ファイルサーバーをクラウド化する方法
ファイルサーバーをクラウド化することで、柔軟性、スケーラビリティ、セキュリティが向上し、データ管理の効率化と運用コストの削減を図れます。以下では、クラウド型ファイルサーバーの利用とクラウドストレージの活用という二つの主要な方法について詳しく説明します。
クラウド型ファイルサーバーの利用
クラウド型ファイルサーバーは、従来のオンプレミスのファイルサーバーをクラウドに移行する方法です。AWSやMicrosoft Azureなどの大手クラウドサービスが提供するファイルサーバーサービスを利用します。
AWSやAzureなどのクラウドサービスでは、ファイルサーバーとして利用できるIaaS型のサービスを提供しており、ネットワークやサーバーなどのITインフラをクラウド上で利用できます。ユーザーはサービスプランの範囲内でサーバー環境を自由に設計し、設定次第でファイル共有専用のサーバーとして活用できます。
クラウドストレージの活用
クラウドストレージは、インターネット経由でファイルの保存、共有、バックアップができるサービスです。代表的なものには、Google DriveやDropboxなどがあります。これらはSaaS型のサービスであり、契約することで利用できます。
クラウドストレージは、多様なファイル共有機能や高度なセキュリティ機能を備えているため、安全で効率的なデータ管理が可能です。
また、サーバーの管理はサービスプロバイダーが行うため、管理や運用の手間がかかりません。プロバイダーの専門スタッフによって管理されているため、物理的なストレージデバイスの故障によるデータ損失のリスクが大幅に軽減されます。
ファイルサーバーを選ぶ際のポイント
ファイルサーバーは、企業のニーズや用途によって最適なものを選ぶ必要があります。
以下で、ファイルサーバーを選ぶ際に考慮すべきポイントを解説します。
容量と拡張性
ファイルサーバーを選ぶ際に重要なポイントの一つは、ストレージ容量とその拡張性です。現在のデータ量だけでなく、将来的な増加も見越して十分な容量を確保しておくことよいでしょう。ただし、最初から過剰な容量を設置する必要はありません。事業の成長に応じて柔軟に拡張できるものが理想的です。
性能と互換性
ファイルサーバーの性能と互換性も非常に重要なポイントです。サーバーの処理能力が高いほど、多くのユーザーが同時にアクセスしてもパフォーマンスが低下しにくくなります。また、既存のITインフラとの互換性も考慮しましょう。導入予定のファイルサーバーが現在使用しているソフトウェアやシステムとスムーズに連携できなければ効果が発揮できません。
セキュリティ対策
企業の機密情報や顧客データを安全に保管するためには、強固なセキュリティ機能が不可欠です。アクセス制御やデータの暗号化、ファイアウォールなどの基本的な機能が備わっていることを確認しましょう。また、アクセス権限を細かく設定すれば、セキュリティを強化するだけでなく、業務の効率化にもつながります。
コストの考慮
ファイルサーバーの導入には初期費用がかかります。また、運用やメンテナンスにかかるコストも考慮しなければなりません。高性能なサーバーほど費用が高くなりますが、まずは自社に必要な機能と性能を見極め、最適なコストパフォーマンスを持つサーバーを選択しましょう。
サポートと保証
サーバーの運用中にトラブルが発生した場合、迅速かつ適切なサポートが受けられないと、業務が停滞してしまいます。メーカーやベンダーが提供するサポート体制、対応時間、サポートの範囲などを確認し、信頼できるサポートが受けられるかどうかを判断しましょう。
NASサーバーの設定と運用方法
NASサーバーは、企業や家庭内のデータ管理と共有を効率的に行うための便利なツールですが、その機能を最大限に活用するためには適切な設定と運用が不可欠です。
以下で、NASサーバーの初期設定から運用方法を解説します。
初期設定の手順
NASを設置し、電源とネットワークケーブルを接続した後に、NASの管理インターフェースから初期設定ウィザードを開始します。
- 言語とタイムゾーンの設定:NASの操作画面の言語と、正しいタイムゾーンを設定します。
- ネットワーク設定:NASがネットワークに接続されていることを確認し、IPアドレスを手動で設定するか、DHCPを使用して自動取得します。
- ディスクの設定:インストールされているハードディスクを初期化し、RAID(冗長化設定)を構成します。これにより、データの安全性と信頼性が向上します。
- 管理者アカウントの設定:NASの管理者アカウントを作成し、強力なパスワードを設定します。
ネットワーク設定の確認
初期設定を完了したら、NASがネットワークに正しく接続されていることを確認しましょう。パソコンからNASにアクセスするには、WebブラウザでNASのIPアドレスを入力するか、専用ソフトを使用します。アクセスできない場合は、NASが同じネットワークに接続されているか、IPアドレスが正しく設定されているかを確かめてください。また、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイの設定がパソコンと一致していることも確認しましょう。
ユーザーアクセス権の設定
NASサーバーを安全に運用するためには、アクセス権限の設定が不可欠です。ユーザーごとに必要最小限のアクセス権限を設定することで、重要なデータを保護しながら業務の効率化を図れます。さらに、ユーザーをグループ分けし、部門やプロジェクトごとにアクセス権を設定すると管理がしやすくなるでしょう。また、フォルダごとに読み取り専用や書き込み可能といった詳細なアクセス権を設定することで、誤ってデータを損失してしまうリスクを軽減できます。
定期的なバックアップの実施
データの安全性を確保するためには、定期的なバックアップが欠かせません。バックアップのスケジュールを設定し、自動的にバックアップが行われるようにしましょう。また、バックアップデータの定期的な検証を行い、バックアップが正常に行われているかを確認することも重要です。バックアップデータが破損していないかを確認することで、万が一の復旧作業をスムーズに行うことができます。
法人向けおすすめのNASサーバー5選
NASサーバーで安全にデータ管理を行うには、信頼性の高いNASサーバーを選ぶことが大切です。ここでは、法人向けに特におすすめのNASサーバーブランドを5つ紹介します。それぞれの特徴と強みを理解し、最適なNASサーバーを選択するための参考にしてください。
Synology
Synologyは、ユーザーフレンドリーなインターフェースと多機能なソフトウェアで高く評価されています。特にDSM(DiskStation Manager)と呼ばれる独自のOSは、直感的な操作が可能であり、初心者から上級者まで幅広く支持されています。ビジネス用途においては、Synology DriveやSynology Officeなどのアプリケーションが提供されており、社内コラボレーションを効率化します。また、高度なデータ保護機能やバックアップソリューションが充実しており、企業のデータセキュリティを強化するのに役立ちます。
※本記事に記載している会社名やサービス名は、各社の商標または登録商標です。
QNAP
QNAPは、高性能で拡張性の高いNASサーバーを提供することで知られています。QTSと呼ばれるOSは、多機能でカスタマイズ性が高く、ビジネスニーズに応じた柔軟な運用が可能です。特に仮想化機能やコンテナ技術に強みがあり、ITインフラの仮想化を進める企業にとっては非常に魅力的です。さらに、QNAPは豊富なアプリケーションと互換性を持ち、データ管理、セキュリティ、バックアップ、リモートアクセスなど、様々なビジネス要求に対応します。
※本記事に記載している会社名やサービス名は、各社の商標または登録商標です。
BUFFALO
BUFFALOは、日本国内で非常に高いシェアを誇るNASサーバーブランドです。その理由は、手頃な価格帯と信頼性の高さにあります。特に法人向け製品では、導入の容易さと堅牢なセキュリティ機能が特徴です。BUFFALOのNASは、クラウド連携機能やバックアップソリューションが充実しており、小規模から中規模の企業に最適です。また、サポート体制も充実しており、初めてNASを導入する企業にとって安心できる選択肢となります。
ネットワーク対応HDD(NAS) : LinkStation | バッファロー (buffalo.jp)
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IODATA
IODATAは、信頼性とコストパフォーマンスに優れたNASサーバーを提供しています。日本市場での長い歴史を持ち、特に中小企業向けに多くの導入実績があります。IODATAのNASは、シンプルな設計と使いやすいインターフェースを特徴としており、専門知識がなくても簡単に運用できます。データの自動バックアップやリモートアクセス機能など、基本的な機能が充実しており、必要十分な性能を持ちながらもコストを抑えたい企業に適しています。
NAS(ネットワークHDD) | アイ・オー・データ機器 I-O DATA (iodata.jp)
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ASUSTOR
ASUSTORは、ASUSのグループ企業として高性能なNASサーバーを提供しています。ADM(ASUSTOR Data Master)という独自のOSは、直感的な操作性と高い拡張性を備えており、ビジネス用途での多様なニーズに応えます。ASUSTORのNASは、高速なデータ転送速度と強力なセキュリティ機能を兼ね備えており、企業のデータ管理を効率化します。さらに、豊富なアプリケーションと高い互換性により、企業のITインフラにスムーズに統合できます。
※本記事に記載している会社名やサービス名は、各社の商標または登録商標です。
まとめ
本記事では、NASサーバーとファイルサーバーの違い、それぞれのメリット・デメリット、さらにクラウド化の方法や選定ポイントについて詳しく解説してきました。NASとファイルサーバーは、それぞれ異なる特徴を持ち、企業のデータ管理を効率化するための有力なツールです。重要なのは、自社のニーズに合った最適なツールを選び、適切に運用することです。事業内容や規模に応じたサーバーを活用し、効率的なデータ管理を実現してください。