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クラウドストレージの安全性は?リスク対策やセキュリティ機能が充実している製品も紹介!

公開日:
2024/04/30
最終更新日:
2024/05/01
目次

クラウドストレージの安全性は?リスク対策やセキュリティ機能が充実している製品も紹介!

クラウドストレージの普及に伴い、その安全性への関心も高まっています。

本記事では、クラウドストレージが提供する安全性の基本から、クラウドストレージを利用する場合のセキュリティリスクやその対策について詳しく解説します。

さらに、クラウドストレージを選択する際のポイントや、法人向けのセキュリティに強いオンラインストレージサービスも紹介していきます。

ぜひ最後までご覧いただき、最適なクラウドストレージを選択する際の参考にしてください。

クラウドストレージによる安全性とは

クラウドストレージに求められる安全性は、以下の3つです。

  • データの機密性:データが許可されたユーザーにのみアクセス可能である
  • 完全性:データが変更、削除、または損傷されずに保持される
  • 可用性:必要な時にデータにアクセスできる

これらを守るためには、高度なセキュリティ対策が必要です。多くのクラウドサービスは一定のセキュリティ水準を持っていますが、膨大な機密データを安全に管理するためには、より強固なセキュリティ機能を備えているクラウドサービスを選択する必要があります。

クラウドストレージで気をつけるべきセキュリティリスク

クラウドストレージは利便性に優れている一方で、インターネットを利用することによるセキュリティリスクも潜んでいます。それらのリスクを理解し、適切に対応することが、安全にクラウドストレージを利用するためには不可欠です。

以下で、クラウドストレージで気をつけるべきセキュリティリスクを解説します。

不正アクセスによる外部への情報漏洩

クラウドストレージへの不正アクセスは、最も懸念されるリスクの一つです。ユーザーの認証情報がアクセス権限を持たない第三者に盗まれた場合、不正にデータにアクセスされ、機密情報が盗み出される可能性があります。

不正アクセスを防ぐためには、強力なパスワードポリシーや多要素認証の導入、アクセスログの監視などが必要です。

データファイルの消失・流失

クラウド上でデータが消失・流失する原因は、プロバイダーのシステム障害や不正アクセスによる場合もありますが、ユーザー自身の操作ミスによるケースも少なくありません。例えば、ユーザーがデータを誤って削除してしまったり、データ同期時のトラブルによってデータが失われるといったケースです。

データが消失した場合でも、予めバックアップが取られていれば、そのデータを復元することが可能です。そのためには、定期的にバックアップを行うことが非常に重要です。

大規模なサーバーの停止

プロバイダーのサーバが、自然災害やシステムの故障により停止してしまうというリスクも考慮しておく必要があります。サーバーが停止した場合、必要なデータにアクセスできないだけでなく、データ自体が消失する可能性もあります。

こうしたリスクを軽減するためには、プロバイダーのサーバーの冗長性やバックアップ体制を事前に確認しておくことが重要です。また、必要に応じて複数のクラウドストレージサービスを利用することも有効です。

クラウドストレージの事故事例

過去には、クラウドストレージへの不正アクセスが起きた事例もあります。

国立環境研究所が運用しているオンラインストレージサービス「Proself」が、セキュリティの脆弱性を突かれたことにより不正アクセスを受けました。この不正アクセスにより、個人情報を含むデータが漏洩した可能性があります。

不正アクセスの痕跡が発見されたその日に、サーバーの運用は直ちに停止され、詳細な調査が実施されました。調査の結果、健診受診者の名簿、外部機関の名簿、メールアドレスなどが漏洩している可能性があると判明しています。

国立環境研究所が運用するオンラインストレージサービス(Proself)への不正アクセスについて

クラウドストレージを導入するメリット

クラウドストレージを導入することで、データアクセスの柔軟性やコスト削減、効率の向上など多くのメリットがあります。以下で、クラウドストレージの導入がもたらす具体的なメリットを詳しく解説していきます。

場所を問わず保存・参照・情報共有が可能

クラウドストレージの最大のメリットは、地理的な制約を受けずにデータにアクセスできることです。社員が自宅や外出先、さらには海外にいる場合でも、必要な情報へのアクセスや共有が容易に行えます。このような柔軟性により、日常の業務やプロジェクトの効率が大幅に向上します。

バックアップが不要

従来のストレージシステムでは、データのバックアップを定期的に行う必要がありました。しかし、多くのクラウドストレージサービスでは、データが自動的に複数のサーバーにバックアップされるため、この手間が不要になります。これにより、データ損失のリスクを大幅に低減しつつ、ITリソースをより戦略的な業務に集中させることができます。

災害やシステム障害対策・BCP(事業継続計画)としても有効

クラウドストレージは、自然災害やシステム障害が発生した際に、事業の継続性を支える有効な手段です。

データがクラウドに分散して保存されているため、一箇所で問題が発生しても、他の場所に保管されているデータを活用して事業を迅速に再開することができます。

ビジネス継続計画(BCP)の一環としてクラウドストレージを活用することにより、企業はリスクを分散し、事業の持続性を向上させることが可能です。

常に最新機能を利用可能

多くのクラウドストレージサービスでは、定期的なアップデートによって、セキュリティ強化や機能改善が行われます。これにより、ユーザーは自身でアップデートする手間もなく、常に最新の機能を利用することができます。

サーバー管理の省力化

クラウドストレージを導入することにより、企業は物理的なサーバーの購入や設置、メンテナンスといった管理作業を省略することができます。これにより、IT部門はサーバー管理にかかる時間とコストを削減し、他の重要な業務にリソースを再配分することが可能です。サーバーの運用負担が軽減されることで、全体的な運営コストの削減にも寄与します。

クラウドストレージを選ぶ際のポイント

数多くあるクラウドストレージの中から、最適なクラウドストレージサービスを選ぶことは簡単ではありません。以下では、クラウドストレージを選ぶ際のポイントを紹介していきますので、参考にしてください。

セキュリティ対策は万全か

クラウドストレージのセキュリティは、サービスを選定する際の最も重要な要素の一つです。一般的なセキュリティ機能には、データの暗号化、二要素認証、正常性チェック、脅威検出システムなどがあります。これらのセキュリティ対策が現代のサイバー脅威に対して十分な対応をしているかを確認することが、非常に重要です。

データのバックアップ体制が整っているか

データの安全性を確保するためには、万が一の事態に備えたバックアップ体制が必須です。クラウドサービスが複数の地理的ロケーションにデータをバックアップする機能を提供しているかどうかを確認し、データ損失リスクを最小限に抑えることが望まれます。

無料でトライアルが可能か

多くのクラウドストレージプロバイダーは、サービスの品質を確かめるために無料トライアルを提供しています。このトライアル期間を利用して、サービスの機能や性能、ユーザーインターフェースの使い勝手を試すことができるので、実際の導入前に評価することができます。

有料版の容量は十分か

ビジネスの規模やデータ量に応じて、必要となるストレージ容量は異なります。有料プランにおいて十分なストレージ容量を提供しているか、またそのコストが予算内に収まるかを検討することが必要です。

利便性はどうか

サービスの使いやすさも重要な選定基準です。直感的なユーザーインターフェースや、必要な機能への簡単なアクセスが可能かどうかを確認し、日常の業務において効率的に作業できるかを見極めることが求められます。

安全性と利便性のバランスは取れているか

最後に、安全性と利便性のバランスを考慮することも大切です。非常に高いセキュリティを提供するサービスであっても、操作が複雑であれば実際の業務効率が損なわれる可能性があります。逆に、利便性が高くてもセキュリティが疎かになっているサービスはリスクが伴います。両者のバランスを見極めることが、適切なクラウドストレージ選定の鍵となります。

【法人向け】セキュリティに強いオンラインストレージを比較

企業がクラウドストレージを選択する際には、セキュリティの強度が最も重要な考慮事項の一つとなります。以下で、法人向けに特化したセキュリティに強いオンラインストレージサービスを紹介していきます。

Fileforce

Fileforceは、純国産のクラウドストレージサービスで、特にセキュリティと運用の面で日本の企業に最適化されています。

すべてのデータセンター及び開発・運用が日本国内にあり、データ保護法制に完全準拠しているため、国際的なセキュリティ基準にも対応しています。

高速データ転送ツールによるスムーズなデータ移行や、Active Directoryとの連携が可能で、企業の情報システム部門の負担を大幅に軽減できる点も大きな魅力です。

ユーザー数無制限プランは、大規模企業やデータ量が多い業務に最適で、月額55,000円からとなっており、1TBのストレージが利用できます。

法人向けクラウドストレージ Fileforce(ファイルフォース)

Box

Boxは、世界中で広く利用されているオンラインストレージサービスで、特にセキュリティと統合性の面で評価が高いです。

また、多くの企業アプリケーションとのシームレスな統合が可能であり、社内外のコラボレーションを効率的に支援します。

Boxは、ISO認証を含む複数の国際的な認証を保持しており、グローバル企業のニーズにも対応しています。

月額1,800円/IDからのプランでは、容量無制限で利用可能です。アクセス権限の管理、変更不可の監査ログ、暗号キーの管理など、企業データを保護するための多層的なセキュリティ機能が備わっています。

Box

※本記事に記載している会社名やサービス名は、各社の商標または登録商標です。

OneDrive for Business

OneDrive for Businessは、Microsoftが提供する企業向けのオンラインストレージサービスで、Office 365と統合されています。

OneDriveは、ファイル共有とリアルタイムでの共同作業を強化し、企業の生産性向上に寄与します。

安全性も高く、データの暗号化、個別ファイルの復元機能、及び企業内のデータポリシーに基づいた管理が可能です。

ユーザー1人あたり1TBからの大容量ストレージが利用可能で、最も安いプランでは月額540円から利用可能です。

データ損失防止機能を備えた上位プランでは、無制限のストレージ容量を利用できます。

OneDrive for Business (microsoft.com)

※本記事に記載している会社名やサービス名は、各社の商標または登録商標です。

Dropbox

Dropboxは、世界中の企業で信頼されているクラウドストレージプロバイダーです。

きめ細かなファイルアクセス権限設定や高度な監査ログ、256 ビットの AES 暗号化と SSL/TLS 暗号化といった高度なセキュリティ機能を備えています。

また、Dropboxのスマートシンク技術により、デバイスのストレージ容量を圧迫することなく、すべてのファイルにアクセス可能です。

「Businessプラン」では、ユーザー1IDあたり月額1,500円から9TBの大容量を提供し、ファイル共有と協働を強化する多数の機能があります。

dropbox.com

※本記事に記載している会社名やサービス名は、各社の商標または登録商標です。

クラウドストレージを導入する際にしておきたい安全対策|情報漏えいをしないためには

クラウドストレージを導入する際には、セキュリティ対策が欠かせません。

情報漏洩を防ぐためには、様々な安全対策を施し、継続的に管理することが必要です。以下で、クラウドストレージを安全に利用するためのセキュリティ対策を解説します。

2段階認証

アカウントの安全性を高める最も効果的な方法の一つが2段階認証です。パスワードだけでなく、携帯電話へのSMSや認証アプリによるコードなど、第二の認証手段を設定することで、不正アクセスのリスクを大幅に減少させることができます。2段階認証は、シンプルでありながら強力なセキュリティ対策です。

定期的なデータのバックアップ

データを失うリスクを最小限に抑えるためには、定期的なバックアップが不可欠です。クラウド環境でも、万が一のデータ損失やサービスの障害に備えて、定期的にデータを異なる場所にバックアップすることが推奨されます。自動バックアップ機能を活用することで、このプロセスを効率的に実行できます。

パスワードの厳重な管理

強力で複雑なパスワードの使用は基本中の基本です。多くのセキュリティ侵害が弱いパスワードに起因しています。パスワードは定期的に変更し、共有を避けるといった対策の他に、パスワードマネージャーなどを使用して管理することもお勧めです。

保存データの暗号化

データをクラウドに保存する際には、暗号化が重要です。データが暗号化されていれば、たとえそれが漏洩したとしても、内容を解読することは非常に困難です。データは転送中だけでなく、保存中も暗号化することをお勧めします。

アカウント管理の徹底

各ユーザーのアクセス権を適切に管理し、不要なアクセス権は剥奪することが大切です。最小限の権限で運用する最小権限の原則(PoLP)を適用することにより、内部からの脅威を減少させることが可能です。

ログ管理機能の使用

アクセスログや操作ログを記録し、定期的に監査を行うことで、不審な動きを早期に発見し対応することができます。ログ管理は不正アクセスや内部不正を検出するための重要なツールです。

アクセスコントロール機能の使用

ユーザーやグループに基づいたアクセス制御を設定し、データへのアクセスを厳格に管理することで、セキュリティを強化できます。アクセスコントロールは、不要なデータ露出を防ぐための効果的な手段です。

バージョンの管理を徹底

データのバージョン管理を行うことで、変更履歴を追跡し、必要に応じて以前のバージョンに復元することが可能です。これにより、意図せずデータが変更された場合のリスクを軽減できます。

ディザスタリカバリ機能の活用

ディザスタリカバリ機能とは、災害などが発生した際にシステムのデータを迅速に復旧させる機能です。ディザスタリカバリ機能を有効にすることで、災害時に事情の中断を最小限に抑え、継続性を保つことができます。

まとめ

本記事では、クラウドストレージの安全性について解説してきました。クラウドストレージは現代のデータ管理において欠かせないツールであり、その利便性と効率性は多くの企業や個人にとって大きな利点となっています。しかし、それに伴うセキュリティリスクを理解し、適切な対策を講じることが極めて重要です。

クラウドストレージはその進化と共に新たなセキュリティ技術も導入されていますが、そのすべてを有効に活用するためには、ユーザーのセキュリティに対する意識と知識も不可欠です。

自社に適切なクラウドストレージサービスを選び、必要なセキュリティ対策を講じることで、安全なデータ管理が実現するのです。

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