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NASの選び方のポイント。代表的なメーカーとおすすめ製品を紹介

公開日:
2024/01/31
最終更新日:
2024/01/31
目次

NASの選び方のポイント。代表的なメーカーとおすすめ製品を紹介

NASは多くの製品が販売されていますが、やはり信頼と実績がある有名メーカーが人気です。各メーカーの特徴とおすすめの製品を紹介します。信頼できるメーカーの製品を導入したいけれども、それぞれの違いが分からない方は参考にしてください。

ネットワークHDD(NAS)とは?

NAS(Network Attached Storage)とはネットワークに接続して利用するHDD(Hard Disk Drive)のことで、その利便性から多くの企業のファイル共有システムとして導入されています。

LANネットワークに組み込めるHDD

パソコンに1対1で接続して利用する外付けHDDとは違い、NASはLANネットワークに組み込めるため、複数のパソコンやスマートフォンなどからアクセスできます。わざわざパソコン同士でやり取りする必要がないので、企業のファイルサーバーとして活用されることが多いです。

NASの特徴とメリット

NASの特徴とメリットも具体的にみてみましょう。

LinuxのOSが多い

個人向けのNASは一般的なHDDと変わらないものもありますが、企業向けのNASはOSが搭載されている製品が大半で、主にLinuxが使われています。Linuxは基本無償で利用でき、拡張性も高いので各メーカーが独自の機能を追加で搭載している場合もあるようです。

さらにWindowsとMacのどちらにも対応でき、両者が混在しているオフィス環境でも、問題なくNASにアクセスできるのはメリットです。ただし、大人数が同時にアクセスする環境だと通信が遅くなってしまう場合があるので、大企業向けのNASのOSにはWindowsが使われていることも多くあります。

スムーズなファイル共有を実現

必要なファイルを複数人で素早く共有できるのもNASのメリットです。TB(テラバイト)レベルの容量を手軽に保存できるのに加え、スマートフォンやタブレット端末からも自由にアクセスできます。

そのため、営業先で必要な資料をスマートフォンにダウンロードして確認するといった使い方が可能です。逆に、出先の社員が撮影した写真をNASにアップロードして、別の社員が社内のパソコンで加工・編集を加えることもできます。

一般的なHDDでは逐一デバイスに接続してデータのやり取りをしなければなりませんが、NASはそれぞれの端末から自由にアクセスできるので作業効率もアップします。

NASの選択ポイント

それでは、NASの選び方のポイントを解説します。数多くの製品がリリースされていますが、以下の点から必要な製品を絞り込んでいきましょう。

完成品か「NASキット」か?

NASはHDDを内蔵した完成品タイプと、組み込むHDDを別途用意するタイプの「NASキット」の2種類があります。完成品を購入するつもりでNASキットのモデルを購入してしまうと、後からHDDを追加で購入しなければならないので注意しましょう。

NASキットは大容量のHDDを組み込む場合に便利で、完成品タイプを購入するよりもコストパフォーマンスが高いです。手軽に利用するには完成品タイプの方がおすすめですが、将来的に容量を拡張したい場合は、多少高価でもNASキットを選ぶ方が良いでしょう。

RAID構成を検討する

製品のRAID構成でNASを選択するケースも多いです。RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)とは、複数のハードディスクを組み合わせることで一つのドライブのように扱う技術のことです。

NASはRAID機能を取り入れることによって、データの読み書きを高速化したり、一部のハードディスクが破損してもデータを復旧できるようにしています。

複数のハードディスクへのデータの割り振りや冗長化の度合いによってRAID0やRAID1、RAID5といったように規格が分かれています。個人向けのNASはRAID0が多く、法人向けはRAID1の製品が多いです。

RAID1はデータを2台のHDDに書き込むことで、1台が故障してもデータの復旧ができるミラーリング技術が使われているため、より安全なデータ保存が可能です。

バックアップ機能をチェック

HDDの寿命は3~5年程度といわれていますが、それより前に故障してしまう可能性もあります。大切なデータを失わないために、別のHDDやSSDなどにバックアップを取っておくことが重要です。

NASによっては、他のサービスと連携することでインターネット経由でクラウド環境にバックアップを取れる製品もあります。どこにデータのバックアップを取るかは企業によって違いますが、転送速度を含め、できるだけバックアップを取りやすい製品を選択するのも有効でしょう。

NASの代表的メーカー

次に、NASの代表的なメーカーの特徴を解説します。いずれも人気の製品を多くリリースしているので、購入の参考にしましょう。

国内屈指の知名度 Buffalo

Buffaloはパソコン周辺機器のトップメーカーとして抜群の知名度を誇ります。

同社のNAS製品の代表は「LinkStation(リンクステーション)」シリーズで、他分野の製品同様、非常に多くのラインナップがあるのが特徴です。他のメーカーの製品と比べて安価で、数多くの製品群から自社に合ったものを選ぶことができます。

個人・家庭向け製品で強み IO DATA

IO DATAも日本国内に多くの拠点をもつパソコン周辺機器の老舗メーカーとして知られています。同社のNASは「LAN DISC(ランディスク)」の名称でリリースされており、家庭での利用に適した製品から企業向けの高速データ転送を可能にした製品など、さまざまな製品から選択できます。

とくに個人向けのものは最大で16TBの容量を選べたり、クラウドストレージと連携できたりと、多様なニーズに応えられる製品が多いです。

用途問わず性能に安定感 QNAP

QNAPは台湾の新北市にあるNASやネットワークビデオレコーダーのメーカーで、個人・法人を問わず多様なシーンに対応できる万能なNASをリリースしています。

安定した性能でユーザーからの評価も高く、独自開発の専用アプリを使って柔軟にカスタマイズできます。黒色の製品がほとんどのNAS市場において、デザイン性の高い白をベースとした製品が多いのも特長です。

NAS製品は全てNASキット Synology

SynologyもNASを専門に販売している台湾の企業で、同社の製品は独自のOSである「DiskStation Manager」を搭載しているのが特長です。

NAS製品は全てキットタイプなので、別途HDDを用意しなければなりませんが、クラウドストレージのような使い方もできます。応用範囲が広い製品を多くリリースしているのも特長です。

法人向けNASのおすすめ4選

上記メーカーの中で、法人向けのおすすめNASを紹介します。

Buffalo『TeraStation』

『TeraStation』シリーズは Buffalo社のエンタープライズ向けのNASで、LinuxモデルとWindowsモデルの2種類があります。

社員数50人以下のオフィスから100人を超える大規模オフィスまで幅広く対応できる豊富なラインナップで、ウイルスチェック機能やアクセスログ管理ができる製品も選択可能です。

インターネット経由で遠隔地の設置した機器を制御できる、リモート管理サービスも提供されています。

TeraStation|Buffalo
※本記事に記載している会社名やサービス名は、各社の商標または登録商標です。

QNAP『TS-431X2』

QNAP『TS-431X2』は4基のハードドライブを搭載した高速データ処理が可能なNASキットです。プライベートクラウド環境を構築し、ファイルを集中的に管理したりデータのバックアップしたり復元が可能です。

さまざまな機能が搭載されており、障害が起こった場合の復旧ソリューションも充実しています。エントリーモデルではあるものの、非常に高機能・高性能で使い勝手が良いのが特長です。

TS-431X2|QNAP
※本記事に記載している会社名やサービス名は、各社の商標または登録商標です。

Synology『DiskStation DS220j』

『DiskStation DS220j』は誰でも簡単にプライベートクラウドが構築できる2ドライブ対応のNASキットです。通常のストレージとしてスムーズなファイル共有ができるのはもちろん、DLNAに対応しているためメディアサーバーとしても活躍します。

SynologyのDiskstation Managerを使ってさまざまなアプリを利用でき、スマートフォンからもストレージの管理ができます。初心者向けのガイドブックも付属されているので、初めてNASを導入する人も安心です。個人での利用はもちろん、小規模事業者にもおすすめです。

DiskStation DS220j|Synology
※本記事に記載している会社名やサービス名は、各社の商標または登録商標です。

まとめ

NASの選び方のポイントと代表的なメーカーを紹介しました。NASはメーカーによって細かい特徴は違うものの、基本的な機能は変わりません。基本的には使い方次第なので、導入目的を明らかにした上で自社の環境に合った製品を慎重に選択する必要があります。データのバックアップ先も考慮しておきましょう。
また、物理機器の管理や入れ替え作業が負担になる場合は、クラウドストレージの検討も是非おすすめです。

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