【必見】クラウドバックアップとは?オンプレ比較とクラウドストレージ活用

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【必見】クラウドバックアップとは?オンプレ比較とクラウドストレージ活用

公開日:
2023/05/15
最終更新日:
2024/03/12
クラウドストレージでバックアップ
目次
クラウドストレージでバックアップ

オンプレミスのファイルサーバーやNASに保存された企業の重要なデータのバックアップ方法として、「クラウドバックアップ」を利用し、バックアップ先としてクラウドストレージを選択する法人は少なくありません。

より高いセキュリティレベルで、安全かつ効率的な作業を行うために、「クラウドバックアップ」の概要に加え、法人として押さえておきたい比較ポイント、具体的なサービスをご紹介します。

クラウドバックアップとは?わかりやすく解説

 クラウドバックアップは、サービス事業者などが提供するオンライン上の複数の仮想ストレージに、データを複製して保管する方法です。

自社内の物理サーバーやストレージにデータを保管するよりも、より高いセキュリティレベルでデータを管理したり、機器購入や設計構築のコストを抑えて迅速に導入をしたりすることができます。

クラウドバックアップの必要性

 バックアップは主に、データ消失への備えとデータの保護を目的として、企業にとってはなくてはならない運用のひとつです。ただ、バックアップ先を物理的なハードディスクやストレージにしている場合、老朽化等による故障のリスクは避けられません。

そういったトラブルへの対策はもちろん、自然災害やヒューマンエラーといった、あらゆる「データ消失のリスクへの備え」として、クラウド上にデータを自動的にバックアップすることで、情報資産の保護や事業継続性の確保に貢献するというものです。 

また、昨今ではランサムウェアのような新たな企業の脅威への対策として、社内のネットワークと分離されたクラウド上にバックアップを取ることで、万が一、ランサムウェアによってデータが暗号化されてしまった場合にも、身代金を支払うことなくデータを復旧することが可能です。

 ランサムウェアについて、詳しくはこちらの記事も参考にしてみてください。

【分かりやすく解説】ランサムウェアとは?対策にクラウドストレージが有効な理由

クラウドバックアップの種類

クラウドバックアップは大きく分けて「イメージバックアップ」「ファイルバックアップ」の2つの方法があり、それぞれ確認しておきましょう。

クラウドバックアップの種類1:イメージバックアップ

イメージバックアップは、オペレーティングシステム(OS)、アプリケーション、設定、ファイルなどのシステム全体を、ディスクごとスナップショット(イメージバックアップの方法)を用いて複製して保管する方法です。

イメージバックアップは、システムの復元が必要な場合には、簡単かつ迅速に復元できるため、特に業務システムのバックアップとしては主流の方法です。ただし、バックアップデータに自由にアクセスしてファイルを参照するといった利用は想定していません。

クラウドバックアップの種類2:ファイルバックアップ

クラウドバックアップのなかでも、「ファイルバックアップ」は、システム内の特定のファイルやフォルダだけを複製して保管するする方法で、バックアップに要する時間がイメージバックアップと比較して早く、また、クラウド上のファイルに直接アクセスしてファイルを利用することもできる点が特長です。

クラウドバックアップとオンプレミスバックアップの比較

クラウドバックアップの必要性や、種類について紹介をしましたが、企業にとっての主流だったオンプレミスバックアップとの違いを抑えた上で自社に合うソリューションを検討していきましょう。

 比較ポイント1:コスト

オンプレミスの環境にデータをバックアップする場合、バックアップ機器の設置費用(主にデータセンターなど)や、ハ―ドウェア・ソフトウェアの購入費用、および構築費用、保守メンテナンス費用が掛かります。そのため、初期費用はクラウドバックアップに比較して高額になる傾向です。

一方、クラウドバックアップであれば、上記のような初期費用をかけずに導入することが可能です。

 比較ポイント2:運用のしやすさ

基本的にオンプレミスバックアップは、自社でセキュリティ要件や運用場所を決め、システム管理者がバックアップの保管場所やデータの保守を行い、ネットワークも自組織のLAN内であることから、バックアップと復元時にネットワーク品質を気にする必要がありません。

反面、クラウドバックアップは、セキュリティ要件などは提供されるサービスに沿う必要がありますが、運用業務を含めたサービスとなっているため、自社の業務負荷軽減につなげることができます。

 比較ポイント3:ストレージの拡張性

オンプレミスの環境では、バックアップに限らずハードウェアの能力に限界があり、計画的な拡張やハードウェアスペックの見直しを継続して行う必要がありますが、クラウドバックアップであれば必要になったタイミングで必要なストレージ容量を追加していくことができ拡張性に優れています。 

比較ポイント4:セキュリティ

オンプレミスバックアップは、自社のセキュリティ要件に応じて自由に構築できる反面、人材の確保が容易でない企業も少なくないでしょう。 

一方、多くのクラウドバックアップソリューションは、専門ベンダーが専用の体制で運用するデータセンターでデータを保管するため、自社で構築するよりも高いセキュリティレベルを維持することも可能です。

 比較ポイント5:バックアップ環境へのアクセス

オンプレミスバックアップは、内部ネットワークからしかアクセスできないか、もしくはVPNを使うなど、セキュリティに配慮が必要となる場合があります。

その点において、クラウドバックアップは、インターネット接続があればどこからでもアクセスでき、アクセシビリティにも優れています。

 比較ポイント6:管理・運用の業務負荷

システム管理者がバックアップの保管場所やデータの保守を行うオンプレミスバックアップに対し、クラウドバックアップは、サービス事業者がそういった運用・保守も含めたサービスとして提供されるため、自社の業務負荷を軽減する効果もあります。

クラウドバックアップのメリット・企業が利用すべき理由

クラウドとオンプレミスのどちらが良いかは、企業のニーズに応じて異なりますが、あらゆる業務でデジタル化が進められている現在では、システム担当者の業務範囲も広く、業務負荷の軽減をしたい場合には、クラウドバックアップが価値を発揮します。

クラウドバックアップを企業が利用すべき理由として次のメリットが挙げられます。

メリット1:データの安全性

クラウドバックアップは、データをオンライン上のサーバーに保存します。そのため、ハードディスクやUSBドライブなどの物理媒体に保存するよりも、より高いセキュリティレベルを提供します。

また、バックアップデータは常にクラウド上の複数拠点に保存されているため、データの損失リスクを抑えられます。

メリット2:容量の柔軟性

クラウドバックアップは、クラウドサービスならではの「拡張性」に長けたサービスです。将来的なデータ容量を見込した機器のサイジングは不要です。 

メリット3:リモートアクセス

オフィス外や地理的に離れた複数の場所から、ネットワークを介してクラウドバックアップのデータにアクセスする事が可能です。

メリット4:自動化で業務負荷軽減

バックアップは自動化され、貴重な社内のIT人材の業務負荷を圧迫することなく、継続的なバックアップデータの保管が可能となります。

メリット5:コスト効率

クラウドバックアップは、データセンターやハードウェアなどの設備を購入する必要がないため、コスト効率が高くなります。また、必要な容量に応じて料金プランを選択できるため、必要な容量だけを支払うことができます。

クラウドバックアップのデメリット

クラウドバックアップのデメリットも抑えておきましょう。

デメリット1:ランニング費用がかかる

オンプレミスと比較してクラウドバックアップは、ハードウェアやソフトウェア購入や構築費用がかからない一方で、クラウドバックアップは毎月の固定費用がかかります。運用コスト等を考慮して、自社のリソースや予算に合った方法を検討する必要があります。

デメリット2:運用やセキュリティレベルのカスタマイズができない

サービスとして提供されるクラウドバックアップは、セキュリティ対策をサービス事業者に任せる事になります。

厳格なセキュリティポリシーのもと、自社でセキュリティ対策を十分に実施している場合、外部にその点を委託することを考慮し、自社が想定する対策またはそれ以上のセキュリティレベルでサービスが提供されているかを、確認する必要があります。

デメリット3:ネットワーク品質に依存

クラウドバックアップはネットワークを介してデータを保管する方法です。インターネット環境が必要なことと、その回線品質や帯域によっては、バックアップやデータ復元時に時間がかかることが想定されます。

また、バックアップ作業のタイミングによっては通常業務で利用するネットワークに影響することも考えられるため、バックアップスケジュールを十分に検討する必要があります。

クラウドストレージでバックアップはできない?

それぞれのバックアップが必要なケースにおいて、クラウドバックアップやオンプレミスの他に、クラウドストレージを活用するケースも増えています。

リモートワークやファイル共有に欠かせないクラウドストレージサービスは、バックアップ専用のサービスではありませんが、高いセキュリティレベルや、ファイル毎にバージョン情報を保持していることから、バックアップとしての利用も可能です。

ただし、ユーザが直接ファイルにアクセスできることから、アクセス権限を適切に設定することや、ファイルの保管期間、ファイルのバージョンとして保持可能なバージョン数の制限など、サービスごとの細かな違いを確認し、自社の運用に合ったサービス選定が必要となります。 

企業にバックアップが必要となる具体的なケース

バックアップの種類、オンプレミスとクラウドのそれぞれの特長・メリット、デメリットについて紹介してきましたが、あらためて、バックアップが必要になる具体的なケースがどのようなものか確認し、その上で最適なバックアップ方法を選択することも重要です。 

  • バックアップが必要なケース1:間違ってデータを削除してしまった
  • バックアップが必要なケース2:間違ってデータを上書きしてしまった
  • バックアップが必要なケース3:ファイルが消失してしまった
  • バックアップが必要なケース4:ファイルを誰かがどこかに移動してしまった
  • バックアップが必要なケース5:ランサムウェアに感染してしまった

クラウドストレージFileforceがバックアップとして最強の理由

バックアップの一つの選択肢として、クラウドストレージでの運用についても紹介をしてきました。この記事では、法人での利用に特化してサービス提供されているクラウドスト―レージFileforceを例に、具体的に活用できる機能を紹介します。

機能1:ごみ箱機能

バックアップが必要なケース1として、「間違ってデータを削除してしまった」場合に、活用できるのが「ごみ箱」機能です。

Fileforceは間違ってファイルやフォルダを消してしまっても、一旦ごみ箱にそれらが移動されます。そのため、削除してしまったデータも「ごみ箱」から救済することが可能です。また、復旧操作ができる権限を管理者だけとするかか、利用者にも権限を与えるかなど、お客様の運用に合わせて柔軟な運用が可能です。

機能2:バージョン管理機能

バージョン管理イメージ

バックアップが必要なケース2として、「間違ってデータを上書きしてしまった」場合に、活用できるのが「バージョン管理機能」です。

Fileforceでは、ファイルが更新(上書き・ファイル名の変更など)された際に、古いファイルは「バージョンファイル」として作成され、作成された日から60日間保存される仕様となっています。

バージョン数(世代数)に制限がある他のクラウドストレージとは異なり、Fileforceであれば60日間は無制限でバージョンファイルを作成することが可能です。

また、そのファイルにアクセス可能なユーザであれば、バージョンファイルの中からファイルを選んで最新版と入れ替えたり、別名で保存したりするこもでき、誤って上書きしてしまった場合も簡単に対処できます。

機能3:極めて高い耐久性

バックアップが必要なケース3として紹介した「ファイルの消失」についても、Fileforceであれば99.999999999の耐久性」で消失のリスクを回避します。

Fileforceのサービス基盤としてAWS(アマゾンウェブサービス)のストレージサービスが採用されています。ファイルが保存されると即座に、地理的に十分に離れた複数個所のデータセンターに同時にファイル複製するようになっています。それらの設計仕様および実績上、1データあたり 99.999999999%の耐久性を実現し、極めてファイル消失の可能性が低いサービスと言えます。

機能4:ログ&レポート画面

ログ検索とレポート画面

日々の業務の中でありがちな、「操作ミス」によるファイルやフォルダの移動。どこに移動したか、誰が移動したのかもわからない状態となると、バックアップから過去の時点のデータを戻さざるを得ないこともあります。

Fileforceであればこういったケースに「ログ&レポート画面」が活用できます。

フォルダやファイルに対するユーザの操作をログとして保管しており、誰がいつどのファイル(フォルダ)に何をしたかが細かく把握できるようになっています。

Fileforceは、それらの膨大なログを「ログ&レポート画面」からたどり、情報を簡単に見つけることができるようになっています。

 機能5:ランサムウェア対策機能

バックアップが必要なケース4:ランサムウェアに感染してしまった
⇒ランサムウェア対策機能

ランサムウェアでは、大量のファイルが暗号化されることが多いですが、Fileforceではランサムウェアと思われるプロセスに暗号化されたファイルの一覧が管理者で確認が可能で、そこから一括で暗号化される前のバージョンに一括で戻すことが可能で、管理者の手間をかけずに復旧作業を行うことができます。 

まとめ

法人にとってのクラウドバックアップのメリットとデメリットを紹介いたしました。全社で利用するクラウドストレージをバックアップとして兼ねることで、法人の社内運用を効率化することも可能です。

またサービス毎のセキュリティ対策やユーザにとっての使い勝手は、トライアル利用等をとおしてしっかりと把握しておきましょう。

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