レスポンスにシビアなユーザが太鼓判。高スペックファイルサーバに匹敵する性能のクラウドストレージFileforceで快適・安全ファイル管理
株式会社三笑堂(以下、三笑堂)は、医療機器、介護機器、病院設備等の販売と、在宅介護や福祉における様々なサービスを提供するライフケア事業を展開している、地域密着型の老舗商社です。京都本社をはじめ、関西を中心に25の拠点と5つのグループ会社で事業を展開しそれを本社の情報システム部分が支える三笑堂。あらゆる業務システムの検討、開発、評価や導入を推進する中、より柔軟で生産性の高い働き方へのニーズに応える第一フェーズとして、従来のオンプレミスファイルサーバを脱し、クラウドストレージFileforceへの移行に踏み切りました。プロジェクトを推進した、橋口氏、藤本氏に話を伺いました。
社外からのファイルアクセスの利便性や高負荷のオンプレミスファイルサーバの運用から脱却、クラウド移行へ。
情報システム部門では、社内25拠点と全グループ分のファイルサーバを本社で管理し、従来から、ICTによる業務効率化や業務改革にも力を入れてきました。VPNを経由して社外からも業務に必要な自社システムにアクセスしている中、業務ファイルへのアクセスは、オンプレミスファイルサーバの共有フォルダをグループウェアのブラウザから閲覧する構成で設計構築し、運用をしていたといいます。
「当時のオンプレミス環境では、社外からのファイルアクセスのレスポンスが悪くユーザの業務に支障が出る事もあり、従来のシステムではパフォーマンス改善に限界を感じていました。また、ノートパソコンやiPhone等、デバイスが多様化したことと、当時の環境のサポート終了を見越して、より柔軟性の高いクラウドストレージへの移行を検討する事となりました。」(藤本氏)
コストパフォーマンスとサービス安定性を最重視。さらにAD連携でユーザ管理も効率的に。
同社におけるクラウドストレージ選定時の評価ポイントについて、橋口氏、藤本氏はこう話します。
「システムのパフォーマンスに関してはこだわりがあり、社内のユーザもシビアに評価します。クラウドストレージ選定においてもその点は最も考慮しました」(橋口氏)
「全社員での利用を念頭にユーザ管理が柔軟に行えるユーザ数無制限のプランを持つサービスを中心に検討しました。社員や部署ごとにクラウドストレージの利用有無を区別して管理する運用となると、情報システム側でも負担となります。ですから、ユーザ数を意識せずに全社のクラウド共有フォルダとして利用できる環境を整えられるというのが、導入時の大前提でした。」(藤本氏)
Fileforceを検討する以前は、クラウド上の共有フォルダとノートパソコンのローカルフォルダにデータを同期するサービスを検討したものの、運用が現実的ではないことと費用が合わず、一方で、比較的低コストの他クラウドストレージサービスもサービスへのアクセスやファイル閲覧時のレスポンスが不安定で導入を決めきれずにいたと当時を振り返ります。
「ユーザ無制限で利用できるサービスとしてFileforceの提案を受け、検証したところ、我々の期待するファイルレスポンスと安定した操作性を十分に満たした事と、かねてより自社で運用しているActive
Directoryと連携し、ユーザの管理ができるという点が自社運用では現実的で要件に合い、最終的な決め手となりました。」(藤本氏)
ユーザの業務に即座に浸透するFileforce。クラウドストレージで設備や保守管理の負荷をなくし、更に詳細なログ管理や安全なファイル共有も。
導入後の社内ユーザの状況について、クラウドストレージについての理解を得られるまでには多少苦労をしたものの、Fileforceを一度使い始めてからは、ログイン方法や使い方といった問い合わせもほとんど無く、特別なユーザトレーニングもせずに利用できているといいます。
「ユーザはFileforceドライブ(エクスプローラから利用できるFileforceのアプリケーション)をメインで利用していますが、利用開始時にログインし、インターネットに接続してしまえば直観的に使えるインターフェースのため問題無く使えています。ユーザの操作に混乱が無かったという点と、レスポンスにシビアな社員達からの指摘が無かったことに驚きとともに満足しています。」(藤本氏)
クラウドストレージへの移行および、クラウドストレージの運用ではありがちな「ネットワークの負荷」やコスト面の効果についてはこう話されます。
「クラウドストレージへのファイルデータ移行は自社で行い、Fileforceのデータ転送ツールを活用して夜間・休日作業を行いました。10TB近くのデータがあったので、業務時間をさけて夜間・休日の移行計画を推進しましたが、ファイルフォース側の技術メンバ(プリセールスエンジニア)への問い合わせへの回答も早く助かりました」(藤本氏)
「全社で利用をしていますが、インターネット回線は従来のままです。Fileforceを利用するようになったからといってネットワーク負荷に課題はなく、安定してアクセスできています。従来のオンプレでは、大容量のストレージ2台を管理していましたが、設備の維持管理もコストになるので、その負担はなくなりましたよ。」(橋口氏)
以前のオンプレミス環境では満足していなかったログ管理機能や、PPAP(パスワード付きZipファイルのメール添付)を共有リンク(URL)で安全に行えるようになった点は、Fileforce導入ならではの効果とも話されました。
「今後は、FileforceドライブとFileforceウェブの機能をよりシームレスに行き来したり、ウェブ利用をしないユーザも参照できるヘルプ情報があるとさらに効率的に利用ができそうです。」(橋口氏)等、今後の改善点についても期待を込めたご要望をいただきました。
ファイルフォースは、同社の柔軟で快適な業務ファイルの利活用を支え、更にファイルを起点としたコミュニケーションやセキュリティ強化を、引き続き強力に支援していきます。
本事例のポイント
- 課題
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- 社外からのファイルアクセス
- 社内システムのクラウド移行
- オンプレミス環境の運用負荷
- 選定理由
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- 安定的で高スペックの物理環境に匹敵する軽快な操作性
- ユーザ無制限で高いコストパフォーマンス
- Active Directory連携で効率的なユーザ管理
- 効果
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- 操作性や安定性を維持して運用が定着
- ネットワーク増強不要で全社利用を実現
- 物理マシンの管理・運用・保守コストはゼロに