信頼できるストレージでトラブルのない環境を整備。本支店から現場まで密なコミュニケーションをファイル共有で実現

株式会社ナヴィック（以下ナヴィック）は、カー用品と健康関連商品のEC販売を行っているほか、愛知県と九州に4拠点を展開し、カー用品の製造、自動車販売を手掛けるだけでなく、土木・建設事業や貿易事業など幅広く事業を展開する企業です。
これまで他社のクラウドサービスを利用していたナヴィックですが、本支店でのファイル共有の精度に不満を持ち、クラウドストレージFileforceの利用を開始しました。
現在は本支店だけでなく小売店などの現場をはじめ、社外との連携を高めることができたといいます。今回はFileforceの導入を決定した代表取締役の杉浦浪男氏に話を伺いました。

背景・課題

「どれが正しいファイルか分からなくなる」
不安なクラウドストレージに終止符を

かつて他社のクラウドサービスを利用していた時は、様々なトラブルが日常的に起きていたというナヴィック。ストレージとして利用するのにも使いづらかったといいます。

「以前利用していたクラウドストレージは、複数の人が同じファイルを開いた場合、ファイルを最後に閉じた人が編集したものが最新ファイルとして保存される仕組みになっており、保存されているデータが正しいものかどうか、分からなくなってしまうことが多々ありました。

そのため、売上データが正確なものではないことがあったり、会議室の予約をしたはずが、別の人に上書きされたことで会議室が取れずにお客様にご迷惑をおかけすることもありました。クラウドストレージを信頼できない状況が続き、ファイルのアップロードについては、管理権限を持つ人のみに絞り、利用制限を設けるなど、編集が完了したファイルの保管場所のような使い方にとどまっていました。これでは本来やりたい運用ができず弊社の要望も満たせないと考え、別のクラウドサービスを探していました。」

選定・導入

必要機能が揃い、使用感が変わらない点が
導入の決め手に

そんな折にナヴィックの社員が足を運んだのがIT展示会「Japan IT Week」でした。数あるクラウドストレージの中でFileforceを選ぶ決め手となったことについて杉浦氏は語ります。

「クラウドサービスを利用しているのには訳がありました。本支店の部署だけでなく、営業所や小売店などともデータを共有する必要がありますが、すべてにファイルサーバへのアクセスを付与するのが難しいため、やはりクラウドが頼りになります。

ただ、以前に使っていた他社サービスでは、データそのものが信頼できないものになってしまう。権限を持たない人がファイルを上書きできないものはないか、課題を持って事前に参加企業を調べたうえで、Japan IT Weekに行ってきた社員からFileforceについて話を聞きました。

弊社がクラウドストレージに求める機能を持つものは意外と少ないことが分かり、その中でいくつかのサービスを比較検討したところ、必要な機能が揃っているのがFileforceでした。最終的に2社に絞り込んだのですが、これまで利用していた他社のものと同様に、エクスプローラーを使ってファイルを開けることが決め手となりました。

ファイルを開くときにパソコンだけでなくスマホやタブレットを使ったときも見やすい点、価格、容量、操作性のすべてが二重丸のサービスだったので、迷うことはありませんでした。」

【ナヴィックがサービス選定時に考慮したポイント】

• 該当するファイルを誰がどこで開いているか確認できること
• 権限を持った人以外ファイルを上書きできないこと
• エクスプローラーを使用してファイルが開けること
• スマホやタブレットでも見やすく操作しやすいこと
• ファイルやフォルダへの権限の付与がしやすいこと
• ストレージとして信頼できること

導入後の効果

フォルダアクセスを柔軟に制限しつつ社外とも連携し、
新たな取り組みとシナジーを

幅広い事業を展開するナヴィックは、本支店から販売店まで、たくさんの人がクラウドにあるファイルを共有し、コミュニケーションを効率化・活性化することで業績を伸ばしてきました。売り上げも2桁成長を見せ、関係各所はさらに広がっています。

「弊社は物流を委託しているのですが、協力会社の担当者が見られるフォルダとそれ以外を区別した上でアクセス権限を付与し、情報を共有しています。

例えば商品が壊れてしまった時にどこが壊れているのか、離れたところにある物流倉庫から写真をFileforceにアップしてもらい、共有する取り組みを始めました。導入当初は権限の付与の仕方や仕組みづくりが大変でしたが、いろいろ分からないところが出た時には、メールをするとすぐに返答をいただくことができ、非常に助かりました。導入を決める際も弊社が抱える問題を解決できるか確信が持てるまで、Fileforceのカスタマーサクセスが、親身になってじっくり説明してくださいました。

クラウドストレージはただの保管場所ではなく、製品を理解すれば新しい活用方法が提案できるのだと考えられるようになったのも、迅速で親身な対応のおかげだと思っています。」

ナヴィックは『人を尊重し、新たな価値の創造と豊かな組織作りを通じて世に愛されるNAVICブランドを作ろう！』という企業理念を掲げています。

「弊社は人と人とのつながりを大切にして事業を進めていますが、従業員はフィールドで活躍するオリンピック選手で、そのフィールドを与えるのが会社の役目だと思っています。フィールドを囲むスタンドには、従業員の家族や取引先といった身近な人たちがいて、それをテレビで見るのが一般消費者というイメージです。

リアルとクラウドで場所は違いますが、Fileforceも人や組織の提供、関わり合いのできる場を提供するという意味では同じ境地にあるのではないでしょうか。ファイルフォース社と協力することで、さらなるフィールドを作っていきたいと考えています。」

本事例のポイント

※本記事の内容は取材時（2023年9月）の情報です。