手厚いデータ移行支援で実現!グループの
ファイルサーバ32TBをセキュアにクラウド移行

アルピコホールディングス株式会社(以下、アルピコHD)は、長野県に本社を置き、交通、観光、生活関連事業を中心に展開する企業グループです。従業員数はグループ全体で6,000名を超え、地域の生活インフラを支えています。

アルピコHDでは、大容量のメディアファイルを含む膨大なデータをオンプレミスのファイルサーバで管理していました。しかし、セキュリティ面の不安払しょくやデータ管理の効率化を目指し、グループ全体でFileforceの導入に至りました。

このたび、グループ全体の情報システムを統括管理するICT推進室の原氏と青柳氏にお話を伺いました。

社内外とのファイル共有時、セキュリティ強化が課題に

交通や生活関連事業といった​ 生活インフラの提供、観光振興を通じ地域価値を向上させ、「楽しさ・ときめき」の創出を掲げるアルピコHD。グループ全体では6,000名以上にものぼる従業員の日々の業務推進に必要不可欠な情報インフラの管理を、少数精鋭のICT推進室にて主導しています。

ファイルサーバに関しては社外のデータセンターにて管理しており、老朽化と保守更新のタイミングにさしかかっていたと原氏はいいます。

「情報システムの実業務は大部分を外部に委託しているのですが、セキュリティ面の強化は自社で考えていく必要があります。そういった背景から、オンプレミスではなく盤石なインフラであるAWS(Amazon Web Service)や、AWSのうえで提供されるクラウドサービスにオンプレミスから移行をしていくというのが会社の大きな方針でもありました。」

観光、生活関連サービス、交通など、幅広く事業を手掛けるアルピコHD

アルピコHDでは、6,000名が利用するファイルサーバのクラウド移行に際しては、サービス選定も慎重に行われました。

「ファイルサーバの移行にあたっては、様々な制限やユーザーリクエストが発生します。また、私たちICT推進室は少人数で業務を行っているため、導入にあたっては手厚いサポートが受けられることが必須条件でした。また、グループ全体でのユーザ管理をActive Directory(AD)にて統合していくことを考えると、AD連携性の高いサービスであることも重要なポイントでした。また、業務で利用するツールの切り替えに際しては、ユーザが迷わず利用できる事が必要となります。」(原氏)

クラウド移行を成功に導く
手厚いプロフェッショナルサービスが決め手に

AWS上でサービス提供され、豊富な移行経験と実績、更にユーザーインターフェースの使いやすさから、早々にFileforceに導入候補を絞りこんだという原氏。

ICT推進室 原 氏

「FileforceはインフラがAWSなので、セキュリティは万全だと考えていました。費用や導入実績といった点を含めて他のサービスと比較検討していましたが、使い勝手やサポートの手厚さ、有償のプロフェッショナルサービス(Fileforceの移行支援サービス)が決め手となり、検討の早い段階でFileforce導入を決めました。いざデータ移行に向けたプロジェクトでは、ファイルフォースの営業担当から技術担当への引継ぎもスムーズで、両担当ともに期待以上でした。」

Fileforceへの移行にあたり、アルピコHD、外部委託先、ファイルフォースの三者で毎週定例ミーティングを開き、進捗確認や詳細事項の決定などを協議していたとのこと。移行過程での苦労について、原氏は次のように語ります。

「インターネット回線の帯域処理が想定どおりにいかず、データの移行スケジュールが予定していた以上に延びてしまいました。それにもかかわらず、最後までしっかりとサポートしてもらえたので本当に助かりました。オプションや仕様を鑑みた運用についても一緒に考えていただきましたし、ファイルフォースの豊富な経験と十分な支援により、安心して移行ができました。従来から様々なベンダー様と取引をさせて頂いておりますが、導入支援体制や、スケジュール等変更時の機動性・融通等について、他のベンダーでは経験したことがない優れた対応をして頂きました。

運用が定着した現在も、より最適かつ安全にファイルの管理ができるよう、アクセス権限は整備を続けているといい、Fileforceの柔軟なアクセス権限設定を最大限に活用されています。

「社外と安全にファイル共有ができる」
ファイルサーバを越える機能性を実感

アルピコHDでは情報システム業務を外部委託しているため、ICT推進室の運用負担はFileforce導入後も大きな変化はないものの、利用できる機能が増えたことやセキュリティ向上については大いに実感していると原氏は話します。

「Fileforceの運用を含め、外部への業務委託費に変更はありませんが、社員が利用できる機能が増えたことでコストパフォーマンスは向上したと考えています。たとえば、以前はPPAP方式でデータを共有していたのでセキュリティ面で不安がありましたが、Fileforceのプロジェクトフォルダ機能や共有リンク機能によって、外部とのファイル共有が安全に行えるようになったことは大きなメリットです。」

青柳氏はユーザとしてのメリットや、在宅勤務が増える中で、Fileforceの利用によりセキュリティを担保しつつ、使い勝手が向上した点も高く評価されています。

ICT推進室 青柳 氏

社外へのファイル共有を非常に便利に行えています。また、従来のファイルサーバと同じ操作感なので、通常業務では特にクラウドを意識することなく利用できています。これまでは、ファイルサーバにVPNを介してアクセスしていました。コロナ禍以降、在宅勤務が増えましたが、Fileforceはインターネットで安全にアクセスできるので、セキュリティを保ちながら簡単に社内ファイルにアクセスできるのでユーザの利便性も上がっています。」

アルピコHDではすでにグループ全体でFileforceを利用していますが、原氏は今後の計画と他社におすすめするメリットについてこのように話されました。

「全てのグループでファイルサーバをFileforceに移行しましたが、オンプレミスストレージとFileforceを併用している業務も一部に残っています。それも、今後Fileforceに一本化することを検討しています。そうなるとストレージ容量が不足する可能性があるので、容量の拡張も視野に入れています。他のクラウドストレージサービスと同様の機能が揃っていることはもちろんながら、プロフェッショナルサービスの導入支援が本当に手厚く、安心安全に導入できるというメリットが非常に大きいと感じています。

本事例のポイント

課題
  • ファイルサーバのセキュリティに懸念
  • 非効率な外部とのファイル共有
  • ファイルサーバの老朽化・保守切れ
選定理由
  • プロフェッショナルサービスによる移行支援が手厚い
  • セキュリティ面で信頼のおけるAWS基盤上で提供される
  • 導入実績、経験ともに豊富で使用感も従来とかわらない
効果
  • 活用できる機能が豊富でコストパフォーマンスが向上
  • 社外との安全なファイル共有手段の整備
  • ファイル管理のセキュリティリスクを払しょく

※本記事の内容は取材時(2024年7月)の情報です。

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