株式会社メリーチョコレートカムパニー
25TBのデータ移行で運用負担を削減── メリーチョコレートがFileforceで実現した、Windowsファイルサーバー同等の操作性とクラウドの利便性
株式会社メリーチョコレートカムパニーは、チョコレート、ミルフィーユ、焼き菓子、マロングラッセ、フルーツゼリー等の製造・販売を行っています。同社では、オンプレミス環境で蓄積された25TBの大規模データをFileforceへ移行することで、バックアップ業務の自動化と運用コストの削減を実現しました。従来のWindowsファイルサーバー環境と同等の操作性を維持しながら、クラウドの利便性を活用する事例について、管理本部 情報システム部 システム推進課の宇賀神氏と柴田氏にお話を伺いました。
膨大なデータ量とバックアップ処理の重い負担
──Fileforce導入前のファイルサーバー運用は、どのような体制だったのでしょうか。
宇賀神氏: 当時はオンプレミス環境にてファイルサーバーを運用しておりましたが、ストレージ容量の逼迫に対応するため、別途NASを併用する構成をとっていました。セキュリティおよびデータ保全の観点では、AD(Active Directory)によるアクセス権限管理を基盤とし、社内でのバックアップ取得後にクラウドへ二次バックアップを行うという二層構造で運用していました。
──運用において、具体的にどのような課題が生じていたのでしょうか。
宇賀神氏: 最大の課題は、バックアップ処理に要する時間の増大です。フルバックアップを実施する際、処理に長時間を要するようになり、深夜に開始しても翌朝の業務開始時間まで完了していないケースが発生しておりました。その結果、社内ネットワークの通信帯域を圧迫し、業務環境に悪影響を及ぼす事態となっていました。また、管理対象のファイル数が膨大であったため、サーバー上でのウイルスチェックを実施できていないというセキュリティ上の懸念も抱えておりました。こうしたバックアップ処理の遅延により、前日に削除されたファイルの復旧即応性が損なわれるといった運用上の問題も生じておりました。
ユーザーからの問い合わせについては、誤って削除したファイルの復旧依頼や、アクセス権限の設定変更に関する要望が大半を占めている状況でした。
左から柴田氏、宇賀神氏
複数のクラウドサービスからFileforceを選択した理由
──ファイルサーバーのクラウド移行を検討された契機についてお聞かせください。
宇賀神氏: 既存ファイルサーバーのハードウェア更新時期を迎えたことが直接の契機です。検討にあたっては、クラウド移行のみならず、オンプレミス環境の継続やハイブリッド構成など、あらゆる選択肢を排除せず多角的に比較検討しました。
実のところ、前回のサーバーリプレイス時にもクラウド化を検討していました。しかし当時は、コスト面やネットワーク環境の制約により断念せざるを得ませんでした。今回は満を持しての再検討という形で進めました。
柴田氏: Fileforceを最初に認知したのは、検討の初期段階に足を運んだ2024年の展示会でした。当時はまだクラウド移行の方針自体が確定していなかったものの、有力な選択肢の一つとして情報収集を進めていました。
──最終的にFileforceを選定された決め手は何だったのでしょうか。
宇賀神氏: これまでWindowsファイルサーバーでの運用に慣れ親しんでいたため、Fileforce Driveで従来と変わらない操作性を維持できる点が、最も大きな決め手でした。また、他社製品とも比較しましたが、Fileforceは操作性においても、最も優れていると判断しました。これと合わせて、コストパフォーマンスの高さも重要な評価ポイントです。
また選定過程では、親会社で採用実績のある別のクラウドサービスも候補に挙がりましたが、最終的には現場の利便性を優先し、Fileforceを選定しました。
従来のファイルサーバーと同等にネットワークドライブにマウント利用可能なFileforce Drive:https://www.fileforce.jp/functions/functions-ui/#anchor-h_1
25TBの大規模データ移行と、バックアップ業務の完全自動化
──データ移行に際して、どのような課題に直面されましたか。
宇賀神氏: 専用ツールである「データ転送ツール」を用いてデータ移行を行いましたが、想定以上に処理時間を要するという課題に直面することとなりました。オンプレミスからクラウドへ約25TBという大容量データを移行する過程で、差分実行なども実施した結果、作業工程が長期化してしまいました。移行計画の最適化や差分移行の調整を行い、段階的に25TBの移行を完了させました。また、当社では一部で仮想デスクトップのマルチセッション環境を利用していますが、導入初期段階において、同環境下での動作が不安定になる事象も発生しました。移行時間の長期化はある程度予見できていたものの、仮想デスクトップ環境における課題については、想定外の事態でした。
ただ、このような問題においてもイレギュラーな事象含め、非常に手厚いサポートをしていただいたファイルフォース社には大変感謝しております。
バックアップ負荷からの解放と運用改善の実感
──導入後、バックアップ業務はどのように変化しましたか。
宇賀神氏: オンプレミスでの自社運用から、サービス提供元での管理へと移行したことで、社内でのバックアップ業務および管理工数が一切不要となりました。従来は数時間を要していたバックアップ処理から解放され、運用負担の大幅な軽減を実現しています。 バックアップ処理によるネットワーク負荷がなくなったことで、業務時間帯の安定性も向上しました。
さらに、VPN専用線などの通信インフラに依存することなく、インターネット回線のみでストレージへのアクセスが可能となりました。
宇賀神氏: 現在はAD連携(ADSync)オプションを利用しており、従来のファイルサーバーと同じように権限管理ができる点を高く評価しています。 よく利用しているのは高度な検索であるIntelliSearch™機能で、検索結果の表示が速く、検索画面からクリックするとファイルをそのまま開けるため、社内でも好評です。
また、ランサムウェア対策機能や、上位・下位で別々の権限を設定できる柔軟なアクセス権限も評価ポイントです。 今後はシングルサインオンや、外部共有機能も活用していきたいと考えています。
※AD連携(ADSync)でグループとユーザーを自動でFileforceへ:https://www.fileforce.jp/functions/functions-admin/#anchor-4
Fileforceの強みと選定の視点
──他社様へFileforceを推奨される際、どのようなポイントが挙げられますか。
宇賀神氏: Windowsファイルサーバーと同様の操作感や運用体系を重視される企業様には、自信を持って推奨できるサービスです。機能面に加え、コストパフォーマンスの高さも大きな魅力と言えます。
また、アクセス権限管理における柔軟性も特筆すべき点です。組織運営上、部署ごとに複雑かつ詳細なアクセス制御が求められるケースは少なくありませんが、Fileforceであれば階層に応じた権限設定や、上位フォルダからの継承に依存しない細やかな権限付与が可能です。こうした高度なカスタマイズ性は、実務において大きな強みとなります。
柴田氏: 直近でリリースされたMac版Driveにも注目しています。現在検証を進めている段階ではございますが、Mac標準のFinderと統合され、違和感なく操作できる設計となっており、これも大きな利点であると認識しています。
リリース直後ということもあり、実運用における成果については今後の検証を待つ必要はありますが、ユーザーのニーズを汲み取り、プロダクト自体が継続的に進化・改善されている姿勢には非常に好感を持っています。
本事例のポイント
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課題
- バックアップ処理に長時間を要し、業務時間帯まで支障が出ていた
- ファイルサーバー上のファイル数が膨大で、ウイルスチェックが実施できない状況があった
- バックアップ完了待ちにより、削除ファイルの復旧依頼に即時対応できないケースがあった
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選定理由
- Windowsファイルサーバー同等の操作性を維持できること
- ユーザー数無制限プランによる価格的メリットが大きかった
- ネットワークドライブへマウント利用可能なFileforce Driveや、柔軟なアクセス権管理機能
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効果
- バックアップ処理が完全に自動化され、日常運用の負担が大幅に軽減
- VPN・専用線不要で、インターネット回線のみでのアクセスが実現
- PCへの負荷が少なく、社員の体感速度も向上
※本記事の内容は取材時(2026年2月)の情報です。
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