アイ・ケイ・ケイホールディングス株式会社
全国20拠点のNASから安全なクラウド基盤へ──Fileforceでセキュリティ強化と運用負荷軽減を実現したアイ・ケイ・ケイホールディングス
アイ・ケイ・ケイホールディングス株式会社は、婚礼事業を中心に全国でサービスを展開するホスピタリティ企業グループです。従来は各拠点にNASを設置していましたが、物理機器の老朽化や障害発生時の対応負荷、UPS(無停電電源装置)を含むハードウェア保守など、運用面・セキュリティ面の課題が顕在化していました。こうした背景からクラウド移行を検討し、操作性・セキュリティ・連携性のバランスに優れたFileforceを採用しました。
今回は、Fileforce導入の背景、選定の決め手、導入後の効果について、システム部インフラグループの森本氏に詳しくお話を伺いました。
NAS老朽化とセキュリティ運用の限界がクラウド移行の契機に
──Fileforceの導入は、どのような背景から検討が始まったのでしょうか。
森本氏: 当社では、NASの老朽化や保守負担の増大を背景に、約2年前からクラウド化の検討を進めていました。各支店にNASを設置していたため、障害や不具合が発生すると現場の状況を直接確認できず、ヒアリングのみで対応せざるを得ない状況でした。また、NASやUPS(無停電電源装置)の運用管理も負荷が大きくありました。 こうした物理機器の老朽化によるリスクと、セキュリティ・バックアップ運用の限界が重なり、「オンプレミスのNASを維持し続けるのは難しい」という認識が社内で高まり、クラウド移行の検討が本格的に進みました。
──Fileforce導入以前のファイル共有体制と、当時抱えていた課題について教えてください。
森本氏: 各支店にNASを設置し、フォルダ単位で権限を設定する形でファイル共有を行っていました。運用自体は一般的なものでしたが、最大の課題は“現場に機器が存在する”という点でした。システム部の手元でNASの状態を直接確認できないため、障害や不具合が発生した際は、まず支店担当者へのヒアリングから状況把握を行う必要がありました。
しかし、担当者は専門知識を持っているわけではないため、情報が断片的になり、正確な状況把握が難しい場面も多くありました。
さらに、オンプレミス環境ではNASやUPS(無停電電源装置)などのハードウェア保守に加え、バックアップやセキュリティ対策も個別に管理する必要があり、運用負荷は決して小さくありませんでした。実際、私が担当してからの1年間でもNASの故障や不具合が複数発生しており、物理機器の老朽化によるリスクも顕在化していました。
こうした障害対応の難しさ、現場依存の運用、ハードウェア保守の負担、そしてセキュリティ・バックアップ運用の限界が重なり、従来のオンプレNASを維持し続けることに課題を感じていました。
※森本氏
選定の決め手は“操作性・セキュリティ・連携性・コスト”のバランス
──数あるクラウドストレージサービスの中から、Fileforceが選定された決め手は何だったのでしょうか。
森本氏: クラウドストレージの比較検討では、最終的に他社サービスとFileforceの2製品が候補に残りました。その中でFileforceを選定した理由は、大きく4点あります。1つ目は、Microsoft Entra IDとの高い連携性です。FileforceはSCIMによるグループとユーザー連携に対応しており、ユーザー単位だけではなくグループ単位での権限管理が可能です。グループベースでの自動連携は運用効率の面で非常に重要でした。
2つ目は、ランサムウェア対策機能の充実です。Fileforceは標準機能として、ふるまい検知、感染レポートの自動生成や、被害を受けたファイルのみをワンクリックで復元できる仕組みを備えています。万が一の際にも迅速に復旧できる点は、セキュリティ強化を重視する当社にとって大きな安心材料でした。
3つ目は、Windowsエクスプローラーと同様の操作性です。Fileforce Driveは、既存のNAS運用とほぼ同じ操作感で利用できるため、現場ユーザーが戸惑うことなく移行できる点が魅力でした。ITリテラシーに依存しない操作性は、全国に拠点を持つ当社にとって重要なポイントでした。
4つ目は、容量課金制によるコスト最適化です。ユーザー単位ではなく容量ベースで利用できるため、拠点数やユーザー数が多い当社でも無駄のないコスト設計が可能でした。
これらの理由から、Fileforceが当社の運用に最も適していると判断し、採用を決定しました。
※Microsoft Entra IDとのSCIM連携でグループとユーザーを自動でFileforceへ
Fileforce導入で、セキュリティ強化と運用効率化を同時に実現
──導入後、具体的にどのような効果を実感されていますか。
森本氏: 導入後は、セキュリティ面と運用面の双方で大きな改善を実感しています。まず、オンプレNASを廃止したことで物理機器の故障リスクがなくなり、障害対応に追われることがなくなりました。バックアップやハードウェア保守といったオンプレ特有の運用負荷から解放された点は非常に大きいです。
また、操作がシンプルで分かりやすいため、担当者が変わってもスムーズに引き継げるようになり、管理の属人化防止にもつながっています。運用手順が標準化され、誰が担当しても同じ品質で運用できる体制が整いました。
総じて、セキュリティ強化、管理工数の削減、運用の標準化という3つの面で、Fileforce導入の効果を強く実感しています。
──機能面についての活用状況はいかがでしょうか。
森本氏: 現在は、Fileforceの主要な管理系機能を中心に活用しています。Microsoft Entra IDによるSCIM連携・SSO連携により、ユーザー管理や認証まわりの運用が大幅に効率化されました。特にSCIM連携によってアカウント管理が一元化され、日々の運用負荷が確実に軽減されています。また、ランサムウェア対策機能についても、万が一の際にも迅速に対応できるという安心感があります。セキュリティ面での備えが強化されたことは、クラウド移行の大きなメリットだと感じています。
さらに、ログ機能を含むセキュリティセンターは日常的に活用している機能のひとつです。誤って削除・移動されたファイルの追跡や使用容量の確認など、運用上必要な情報をすぐに把握できるため、確認作業の工数削減にもつながっています。
一方で、SmartFolder™ for 電帳法オプションについては、今後の活用を検討している段階です。他部門との調整が必要な部分もありますが、電子帳簿保存法対応や業務効率化の観点から、今後の活用に期待しています。
※セキュリティセンターのログ機能
※今後、本格的に活用予定のSmartFolder™ for 電帳法オプション
全国どこからでも安全にアクセスできる新しいファイル基盤へ
──Fileforceの導入を検討されている企業様へメッセージをお願いいたします。
森本氏: Fileforceは、既存の運用を大きく変えずにクラウドへ移行できる点が大きな特徴です。特にFileforce DriveはWindowsエクスプローラーと同じ操作感で利用できるため、現場のユーザーが戸惑うことなくスムーズに移行できます。全国に拠点がある当社にとって、この“変わらない操作性”は非常に大きなメリットでした。また、Microsoft Entra IDによるSCIM連携やSSO連携、ランサムウェア対策機能など、企業として必要なセキュリティ機能が標準で備わっている点も安心材料です。アカウント管理の一元化や、ログ確認・権限管理といった日常的な運用も分かりやすく、管理者として扱いやすいサービスだと感じています。
クラウドストレージの選定では、機能やコストだけでなく、実際の運用にどれだけフィットするかが重要です。その点でFileforceは、現場と管理側の双方にとってバランスが良く、セキュリティと運用効率の両面でメリットを実感できるサービスだと思います。クラウド移行を検討されている企業様には、ぜひ一度ご検討いただきたいと考えています。
本事例のポイント
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課題
- 各支店に設置されたNASは物理機器の老朽化や故障リスクがあり、障害発生時の対応負荷が大きかった
- 現場にNASがあるためセキュリティ管理が煩雑で、障害時の状況把握もヒアリングに頼らざるを得ず、運用に限界があった
- NASやUPS(無停電電源装置)を含むハードウェア保守が必要で、運用負担や属人化リスクが高かった
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選定理由
- Windowsエクスプローラーと同様の操作性を持つFileforce Driveにより、現場ユーザーが違和感なく移行できる点
- Microsoft Entra IDとのSCIM連携・SSO連携により、ユーザーとグループ単位での自動連携や認証まわりの運用効率化が可能
- 標準機能として提供されるランサムウェア対策(感染レポート・一括復元)を高く評価
- ユーザー数無制限により無駄のないコスト設計が可能
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効果
- 物理機器の廃止によりNAS特有の故障リスクが解消され、障害対応やハードウェア保守が不要に
- 操作や管理方法が統一され、担当者に依存しない運用体制が整い、引き継ぎも容易に
- セキュリティセンターやログ機能により、ファイル操作や利用状況の可視化が進み、日常的な確認作業の工数が大幅に削減された
※本記事の内容は取材時(2026年1月)の情報です。
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